「ご飯よー!……あ、ごめん入っちゃった」 ガチャ。(ドアが開く音)
もしあなたが美少女VTuberとしてRPGを実況している最中に、こんな「親フラ(親の乱入)」が発生したら? ……想像するだけで背筋が凍りますよね。一瞬で世界観が崩壊し、ネタに昇華できればまだマシですが、最悪の場合は引退案件です。
実家暮らしや同棲中のVTuberにとって、防音対策は「音を漏らさない」だけでなく、「入らせない」「特定させない」というセキュリティの意味も持ちます。
この記事では、家族の平和を守り、VTuberとしての命を守るための「対人・対特定班」防音ルールを解説します。
物理対策:壁一枚の向こうは別人格#
日本の住宅、特に戸建ての個室やアパートのドアは、驚くほど「音がスカスカ」です。 ドアを閉めていても、廊下での会話が丸聞こえなのは、逆に言えばあなたの声も丸聞こえだからです。
1. ドアの「下の隙間」を埋める#
ここが最大の弱点です。ホームセンターや100均で売っている「隙間埋めテープ(モヘアタイプやゴムタイプ)」をドアの下や枠に貼りましょう。 空気の通り道を塞ぐだけで、音漏れは3割減らせます。
2. 隣室側の壁に「家具」を置く#
もし隣の部屋に家族が寝ているなら、その壁側に本棚やタンスを並べましょう。 服や本が詰まった家具は、それ自体が優秀な「吸音・遮音材」になります。壁の厚さが増したのと同じ効果が得られます。
「深夜の低音」はなぜ響く?周波数の罠#
「叫んでないから大丈夫」と思っていませんか? 実は、女性の高い叫び声よりも、男性の低い笑い声や話し声の方が、壁や床を突き抜けて遠くまで届きます。
深夜の「小声」テクニック#
深夜配信では、あえて「ウィスパーボイス(ささやき声)」を使いましょう。 単純に声を小さくするだけでなく、マイクと機材側で工夫します。
- マイクを超接近させる: 口元ギリギリまでマイクを寄せます(ポップガード必須)。
- ゲイン(入力感度)を上げる: 小さい声でもしっかり拾うようにします。
- ノイズキャンセリング(NVIDIA Broadcast等): ゲインを上げるとエアコン音などを拾うので、AIノイズ除去で声をクリアにします。
これで「ASMRっぽい親密な雰囲気」が出せれば、視聴者にはご褒美、家族には安眠を提供できます。
親フラ防止システム(物理・運用)#
最大の恐怖「親フラ」を防ぐには、物理ロックと運用の二段構えが必要です。
1. 物理:カギ + 「ON AIR」ランプ#
配信中は必ず部屋のカギを掛けましょう。カギがない部屋なら、ドアストッパーで内側から開かなくするのも手です。 そして、部屋の外に「配信中(入室禁止)」の札をかけます。Amazonで「ON AIRランプ」を買って光らせるのも、雰囲気が出ておすすめです。
2. 運用:家族との協定#
これが一番大事です。「VTuberをやっている」と言いにくい場合は、以下のように伝えましょう。
「副業で録音の仕事(ナレーションなど)をしているから、このランプがついている時は絶対に部屋に入らないでほしいし、大きな音も出さないでほしい。失敗するとやり直しになってしまうから」
「仕事」「やり直し」というキーワードを出せば、家族も協力してくれるはずです。
身バレ防止:特定班vs防音室#
防音室には、もう一つ重要な役割があります。 それは「住所特定リスクの遮断」です。
- 救急車のサイレン
- 選挙カーの声
- 夕方のチャイム
- 近所の犬の鳴き声
これらの「環境音」がマイクに乗ると、特定班によって「今のチャイムの音程と時刻から、〇〇市のこのエリアだ」と住所を絞り込まれるリスクがあります。 冗談のようですが、実際に起きている話です。
防音室(あるいは窓を閉め切って厚手のカーテン)は、これらの環境音をシャットアウトする「プライバシー・フィルター」としても機能します。 窓を開けての配信は、セキュリティ上、絶対にNGです。
まとめ:マナーを守って、愛されるVに#
家族や同居人は、一番身近な他人です。 彼らの安眠とプライバシーを守ることは、結果としてあなたの活動を長く続けること(追い出されないこと)に繋がります。
- ドアの隙間を埋める。
- 深夜は小声+機材パワーで乗り切る。
- 「仕事」として家族の協力を仰ぐ。
防音対策は、誰かのためであり、自分のためでもあります。 ルールを守って、安全で楽しいVTuberライフを!
