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歌ってみた収録の防音|ボーカルブース設計と吸音材

·3297 文字·7 分
配信・クリエイター向け 歌ってみた ボーカルブース 吸音材 音声録音 DIY
sasisi344
著者
sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。
目次

歌ってみた動画を投稿しているけど、音質がいまいち…というお悩みはありませんか?

歌ってみた収録では、ボーカルの明確さ背景ノイズの排除が何より大切です。プロレベルの音質実現には、ボーカルブース設計が必須です。

この記事では、歌ってみた収録に最適なボーカルブース設計、吸音材の選択方法、DIYでの実装方法を詳しく解説します。

歌ってみた収録に必要な音響環境
#

まず、必要な環境基準を理解しましょう。

歌ってみた収録に求める要件
#

要件必要性理由
反響の排除★★★★★ボーカルの輪郭を明確に
背景ノイズ排除★★★★★クリアな声質実現
低音制御★★★☆☆声の深みを保つ
遮音性★★★☆☆隣戸や外部音対策

最重要課題

  • 反響を完全に排除
  • 背景ノイズをゼロに
  • 声の温かみを保つ

理想的な環境数値
#

項目目標値判定
残響時間(RT60)0.2〜0.4秒プロレベル
背景ノイズレベルNC-25以下高品質
周波数応答100Hz〜10kHz平坦声に最適

ボーカルブースの基本設計
#

実際のボーカルブース設計方法をご紹介します。

設計パターン①:小型スタンドブース(予算¥10〜20万)
#

構成

┌──────────────────┐
│  吸音パネル      │←背面
│  (正面・100mm)   │
├──────────────────┤
│  M │  │  │       │←マイク位置
│ A  │ ×│ × │      │
│ I  │  │  │       │
│ C  │ 吸音パネル  │
│    │ (天井・50mm)│
└──────────────────┘

特徴

  • 最も簡易的
  • 設置が容易
  • 移動可能
  • DIYで実装可能

必要な材料

  • グラスウール100mm × 正面6㎡
  • 吸音パネル50mm × 天井2㎡
  • ウレタンスポンジ100mm × 側面4㎡
  • 木材フレーム
  • 不織布

総費用

  • 吸音材:¥50,000
  • 木材・工具:¥30,000
  • 合計:¥80,000

設計パターン②:中型ボックスブース(予算¥50〜80万)
#

構成

外寸:1.5m × 1.5m × 2.0m
内寸:1.4m × 1.4m × 1.9m

【層構成】
外部 → 制振材 → 石膏ボード → 吸音材 → 内装

特徴

  • スペースに余裕
  • 長時間収録可能
  • 音質が安定
  • 完成度が高い

必要な設置スペース

  • 床面積:2.25㎡(約1.5畳)
  • 天井高さ:2.0m以上
  • 搬入路:90cm以上の幅

設計パターン③:大型ボーカルルーム(予算¥100万以上)
#

構成

  • 2畳以上の独立した部屋
  • 現場施工による防音室化
  • プロスタジオ並みの環境

適用対象

  • プロボーカリスト
  • 音楽レーベル傘下
  • 企業・スタジオ運営

ボーカル特化型吸音材の選択
#

歌ってみた収録に最適な吸音材を選びます。

吸音材の周波数特性
#

歌声の周波数帯(80Hz〜4000Hz)に対応する吸音材が必要です。

各吸音材の周波数特性

素材中高音低音総合評価
グラスウール100mm◎◎★★★★★
ウレタンスポンジ100mm◎◎★★★★☆
ロックウール75mm★★★★★
テンセル50mm★★★☆☆

歌ってみた向けの推奨選択

グラスウール100mm(最適選択)
#

理由

  • 歌声の周波数帯を完全カバー
  • 低音対策も優秀
  • コスパ最高

配置方法

位置厚さ効果
正面100mm反響排除(最優先)
天井50mm頭上の反響排除
側面100mm側面反響排除
背面50mm背後の音吸収

施工手順

  1. 木枠で支持構造を作成
  2. グラスウールを木枠に詰める
  3. 不織布で覆う(チクチク感対策)
  4. 正面から内装仕上げ

ウレタンスポンジ100mm(代替案)
#

メリット

  • 取り扱いが簡単
  • 安全性が高い
  • 見た目が良い

デメリット

  • グラスウールより低音吸収が弱い
  • 耐久性が限定的(5年程度)

ボーカルブース内のマイク配置
#

最適なマイク配置をご紹介します。

マイク位置の最適化
#

【俯瞰図】

  吸音パネル(正面)
      ↑
    ┌─────┐
    │  M  │ ← マイク
    │  A  │
    │  I  │
    │  C  │
    │     │
    └─────┘
    ↑
  床(防振マット)

距離設定

項目推奨値理由
正面吸音から0.3〜0.5m反響排除効果を得る
口からマイク10〜15cm音量最適化
マイク角度15度下向き呼吸音回避

マイク高さ調整
#

  • 立って歌う場合:口の高さと同等
  • 座って歌う場合:やや上向き
  • 理由:自然な音声キャプチャ

ボーカル特化型吸音の工夫
#

歌声を最高に引き出す吸音設計です。

正面吸音パネルの最適化
#

重要性

  • 最も効果大きい
  • ボーカルの輪郭を決定
  • 最優先で投資

推奨仕様

項目仕様
厚さ100mm(最厚)
範囲マイク視界全体(1.5m × 1.5m以上)
素材グラスウール(最高性能)
カバー不織布(見た目&安全性)

配置イメージ

┌─────────────────────┐
│   吸音パネル        │
│ 正面(100mm)       │
├─────────────────────┤
│  M  │  ×  │        │
│  A  │  ×  │        │
│  I  │  ×  │ ← 吸音側面
│  C  │     │ (100mm)
│     │     │        │
└─────────────────────┘
    ↑天井吸音(50mm)

天井吸音の役割
#

  • 作用:頭上の反響排除
  • 効果:声の浮遊感を消す
  • 推奨厚さ:50mm(50〜100mmの範囲で調整可)

側面吸音のバランス
#

左右対称配置

  • 理由:ステレオ感を確保しつつ、反響排除
  • 推奨:100mm厚×壁一面

DIYでのボーカルブース構築手順
#

実際に自分で作る手順をご紹介します。

全体構築ステップ
#

STEP1:設計図作成(1日)

  • 寸法測定
  • 材料リスト作成
  • 施工計画

STEP2:材料調達(3日)

  • グラスウール:¥50,000
  • 木材フレーム:¥30,000
  • 不織布・工具:¥20,000
  • 合計:¥100,000

STEP3:フレーム構築(2日)

  • 木枠を組む
  • グラスウールを詰める
  • 不織布で覆う

STEP4:設置・調整(1日)

  • ボックスを組み立て
  • マイク位置調整
  • テスト録音

STEP5:音質チューニング(3日)

  • テスト録音で確認
  • 必要に応じて吸音調整
  • 最終確認

総所要時間:1〜2週間

材料計算(2m × 2m × 2mボックスの例)
#

材料寸法数量単価小計
グラスウール100mm4㎡2¥25,000¥50,000
グラスウール50mm4㎡1¥15,000¥15,000
木材(2×4材)20本¥2,000¥40,000
不織布9㎡1¥5,000¥5,000
工具・金具一式¥10,000¥10,000
合計¥120,000

歌ってみた収録時の実践テクニック
#

ボーカルブース完成後の録音テクニックです。

マイク設定
#

ゲイン設定

  • 目安:ピークメーターで-6dB
  • テスト:大きめに歌ってテスト
  • 調整:-3dB〜-9dB範囲で最適化

ポップガード設定

  • 必須アイテム
  • マイクから5cm離す
  • 「p」「t」音の破裂音排除

収録環境の準備
#

ボックス内環境

項目対策
温度可能なら18〜22℃
湿度40〜60% RH推奨
照明LED(ノイズレス)
その他機材外部設置(ファンノイズ回避)

収録手順
#

  1. ウォームアップ(10分)

    • 声帯を温める
    • マイク位置最終確認
  2. テスト収録(3分)

    • 実際の音量でテスト
    • ゲイン調整
  3. 本番収録(5〜10分)

    • 複数テイク(3〜5回)
    • 最良テイク選択
  4. 確認・調整

    • 再生確認
    • 問題あれば再録

歌ってみた収録の常見問題と対策
#

よくある問題と解決方法です。

問題①:残響が多い
#

原因

  • 吸音材が不足
  • 配置が不適切

対策

  • 吸音材を追加(側面・天井)
  • マイク位置を正面パネルに近づける

問題②:背景ノイズが入る
#

原因

  • エアコン・PCのノイズ
  • 外部音

対策

  • 機材を別室に配置
  • 外部音の時間帯を避ける

問題③:声が冷たく聞こえる
#

原因

  • 吸音が過剰
  • マイク感度が低い

対策

  • 吸音量を調整(100mmから75mmに減らす)
  • マイクゲインを上げる

歌ってみた動画:音質の最終チェック
#

公開前の音質確認リストです。

チェック項目

  • ボーカルがクリアに聞こえるか
  • バックトラックのバランスは適正か
  • ノイズがないか
  • 頭数秒の反響はないか
  • 音量は-3dBFS程度か

改善が必要な場合

  • イコライザー:200Hz〜2kHzを強調
  • コンプレッサー:音量を整える
  • リバーブ:若干追加(オプション)

まとめ:歌ってみた収録は「ボーカルブース設計」がすべて
#

重要ポイント

  • ✓ 反響排除が最重要
  • ✓ 正面吸音パネル(100mm)に投資集中
  • ✓ グラスウール採用がコスパ最高
  • ✓ DIYで¥100万程度で実装可能
  • ✓ マイク配置・ゲイン設定も重要

おすすめの進め方

  1. 小型から開始

    • グラスウール+ウレタンで¥10万クラス
  2. テスト収録

    • 環境が適切か確認
  3. 段階的改善

    • 必要に応じて吸音追加
  4. 音質チューニング

    • ゲイン・イコライザー調整

正しいボーカルブース設計があれば、歌ってみた動画の音質は劇的に向上します。

あなたの歌声を最高に引き出すボーカルブースを作りましょう!

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