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配信者の防音賃貸選び|「配信可」物件の見極め方

·1899 文字·4 分
配信・クリエイター向け 防音賃貸 配信可 物件選び 見極め方
sasisi344
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sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。

VTuberやゲーム実況、ポッドキャストなど、配信活動をしている人にとって「防音環境」は死活問題ですよね。でも、いざ物件を探してみると「配信可」と書いてあっても、実際にどこまで対応しているのか分かりにくいことが多いんです。

今回は、配信者が防音賃貸を選ぶときに絶対チェックしておきたいポイントをまとめました。

配信者にとっての「防音」って何が違うの?
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音楽をやる人と配信者では、防音に求めるものが少し違います。

配信者特有のニーズ
#

音質重視の環境が必要

  • マイクが周囲の生活音を拾わないこと
  • エアコンやPCファンの音も気になる
  • 深夜配信でも近隣に気を遣わない

長時間の使用が前提

  • 1日6〜8時間配信することも
  • 熱がこもりやすいので換気・空調が重要
  • 快適性と防音性能の両立が必須

必要な防音性能はD-45〜60程度。ドラムほどの重厚な防音は不要ですが、声や環境音をしっかり遮断できるレベルが理想です。

「配信可」物件を見極める5つのチェックポイント
#

1. 防音性能の数値を確認する
#

「防音仕様」「配信可」という言葉だけでは不十分です。必ず**D値(遮音等級)**を聞きましょう。

配信に必要なD値の目安

  • D-40〜50:基本的な配信活動(トーク配信、深夜は要注意)
  • D-50〜60:理想的なレベル(長時間・深夜配信も安心)
  • D-60以上:プロレベル(複数人での収録も可能)

管理会社に「防音室のD値はいくつですか?」と直接聞くのがベストです。答えられない場合は、防音性能が不明確な可能性があります。

2. 防音室のサイズと設備
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防音室の広さは配信スタイルによって変わってきます。

用途別の推奨サイズ

  • トーク配信・VTuber:1.5畳(デスク+椅子で十分)
  • ゲーム実況:2畳以上(モニター複数台設置)
  • 歌配信・楽器配信:2.5畳以上(動きやすさ重視)

設備面では:

  • エアコンまたは換気設備が必須(熱中症対策)
  • コンセント数は最低4口以上欲しい
  • LANポートまたはWi-Fi環境の確認も忘れずに

3. 利用時間の制限はあるか
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「24時間利用可能」と書いてあっても、実際には制限がある場合があります。

確認すべき項目

  • 深夜帯(22時〜翌6時)の配信は可能か
  • 休日の早朝配信に制限はないか
  • 「大きな声は控えて」などの条件付きではないか

特に、収益化している配信者なら24時間完全自由に使える物件を選ぶべきです。

4. 周辺環境と近隣への配慮
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防音室があっても、建物全体や周辺環境のチェックは欠かせません。

立地のチェックポイント

  • 商業地域・準工業地域:住宅地より音に寛容
  • 交通量が多い道沿い:環境音でマスキング効果
  • 隣室との距離:できれば隣が空室or商業利用だと安心

逆に、住宅密集地や静かな住宅街は、防音室があっても近隣トラブルのリスクが高くなります。

5. 実際に内見して確認する
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必ず現地で以下をチェックしましょう。

内見時の確認リスト

  • 防音室の中で実際に声を出してみる(管理会社の許可を得て)
  • 外から防音室に入ったときの静かさを体感
  • 防音ドアの密閉性(隙間がないか)
  • 換気設備の音(配信中に気にならないレベルか)
  • エアコンの動作音

スマホで騒音測定アプリを使うのもおすすめです。防音室内が40dB以下なら静かな環境と言えます。

防音賃貸の家賃相場と費用感
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配信者向けの防音賃貸は、一般的な賃貸より10〜50%高めです。

エリア別の相場(1K〜1DK)

  • 東京都心:18〜25万円
  • 東京近郊:14〜20万円
  • 大阪市内:12〜18万円
  • 福岡市内:10〜15万円

初期費用は敷金・礼金が月額2〜3ヶ月分と、一般賃貸より1ヶ月分ほど高くなることが多いです。

防音賃貸を借りずに配信環境を作る選択肢
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どうしても予算が合わない場合、一般賃貸に簡易防音ブースを設置する方法もあります。

配信向け防音ブースの例

  • だんぼっち:6〜15万円(最もコンパクト)
  • 簡易防音ブース各種:8〜30万円
  • デスク一体型防音ブース(Okudake DESK):12万円

ただし、賃貸の場合は必ず大家さんや管理会社に事前相談してください。無断設置は契約違反になる可能性があります。

まとめ:防音賃貸選びで失敗しないために
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配信者にとって防音環境は「活動の質」に直結します。

最低限チェックすべきポイント

  1. D値は50以上が理想(最低でも45以上)
  2. 24時間利用可能かを明確に確認
  3. 換気・空調設備が整っているか
  4. 実際に内見して音環境を体感する
  5. 周辺環境も含めて総合判断

「配信可」という言葉だけで判断せず、具体的な性能や条件を一つひとつ確認していくことが大切です。少し面倒でも、長く安心して配信活動を続けるための投資だと思って、じっくり選んでくださいね。

理想の配信環境が見つかることを願っています!

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