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低予算で作る配信ブース|3万円・10万円の防音戦略

·2765 文字·6 分
配信・クリエイター向け 低予算 配信ブース DIY 防音戦略
sasisi344
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sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。
目次

配信を始めたいけど、家族に迷惑かけたくない。でも防音室って高いよね…そんな悩み、めちゃくちゃわかります。

実は、予算3万円から配信環境は作れるんです。この記事では、予算別に「今すぐできる防音対策」を紹介していきます。

配信に必要な防音レベルって?
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まず知っておきたいのが、配信に必要な防音性能。専門的には「D値」という指標で表されます。

配信用途なら D-45程度あれば十分です。これは「隣の部屋で話し声がほぼ聞こえない」レベル。完璧な無音じゃなくても、配信は成立します。

ちなみに高級防音室はD-60以上ありますが、そこまで必要かは用途次第。深夜に叫びたいゲーム実況なら別ですが、普通の配信なら過剰スペックかもしれません。

予算3万円でできる防音戦略
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吸音材を戦略的に配置する
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3万円で一番効果的なのは、吸音材の賢い使い方です。

用意するもの:

  • 吸音パネル(Amazon等で購入):約1.5万円
  • カーテン(厚手の遮光カーテン):約8,000円
  • 隙間テープ:約2,000円
  • 残り:小物・調整費用

吸音材は「音を小さくする」のではなく「反響を減らす」効果があります。配信では反響音が減るだけで、音質がガラッと変わります。

効果的な配置方法:

  1. マイクの背面に吸音パネルを集中配置
  2. 窓には厚手のカーテンを二重に
  3. ドアの隙間に隙間テープを貼る

この方法で、音質改善と簡易的な防音を両立できます。完璧な遮音じゃないですが、「家族が寝てる時間は避ける」くらいの配慮があれば十分使えるレベルです。

段ボールを活用したDIY防音
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意外と侮れないのが段ボールです。「だんぼっち」という製品が6〜15万円で売られてることからも、段ボールの防音効果は実証済み。

自作するなら:

  • 段ボール箱を複数重ねて「箱型」を作る
  • 内側に吸音材(安価なウレタンスポンジでもOK)を貼る
  • 換気用の穴は必ず開ける(熱中症注意!)

見た目は完全に段ボールですが、深夜配信を避ければ実用レベル。予算1万円以内で作れます。

時間帯を選ぶという「防音」
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実は一番コスパがいいのがこれ。

日中(10時〜19時くらい)なら、多少の生活音はお互い様です。防音性能D-30程度でも、時間帯次第で十分配信できます。

「深夜しか配信できない」という人以外は、時間調整も立派な防音戦略です。

予算10万円でできる防音戦略
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予算が10万円あると、選択肢が一気に広がります。

簡易防音ブースを購入する
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おすすめ製品:

  • だんぼっち(6〜15万円):お手軽で実績あり
  • Okudake DESK(12万円):デスク一体型
  • 海外製簡易ブース(8〜10万円):デザイン重視ならアリ

だんぼっちは見た目がアレですが、配信者に人気の理由は「とにかく手軽」だから。組み立て簡単、移動も可能、処分も楽。

デメリットは狭さと暑さ。夏場はUSB扇風機必須です。あと見た目が完全に段ボール(それも味だけど)。

防音カーテン+吸音材の本格セット
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製品を買わずに、防音グッズで固める作戦もあります。

10万円の内訳例:

  • 防音カーテン(厚手・大きめ):3万円
  • 高品質吸音パネル:3万円
  • 防音シート(床・壁用):2万円
  • 隙間対策グッズ各種:1万円
  • 換気扇・サーキュレーター:1万円

この方法なら、部屋全体の音環境を改善できます。配信以外でも快適になるのがメリット。

デメリットは設置に手間がかかること。賃貸だと原状回復も考えないといけません。

クローゼットを防音ブースに改造
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意外な盲点がクローゼット。すでに「箱型」になってるので、改造しやすいんです。

改造の手順:

  1. クローゼット内を片付ける
  2. 壁面に吸音材を貼る
  3. ドアの隙間を防音テープで埋める
  4. 小型デスク・椅子を配置
  5. 照明・換気を確保

予算5〜7万円で実用的な配信スペースが作れます。残りの予算で機材を充実させられるのも魅力。

ただし、換気は超重要。30分以上こもると酸欠気味になるので、定期的に扉を開けましょう。

賃貸でも安心|原状回復できる防音対策
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賃貸住まいの人が一番気にするのが原状回復。壁に穴を開けたり、接着剤を使うと退去時に困ります。

賃貸OKな防音方法:

  • 突っ張り棒+カーテンで「部屋の中に部屋を作る」
  • 置くだけタイプの吸音パネル(両面テープ不要)
  • 簡易防音ブース(だんぼっち等)
  • クローゼット改造(剥がせるテープのみ使用)

基本は「設置・撤去が簡単なもの」を選ぶこと。高価な防音室を買っても、引っ越しで処分になったらもったいないですからね。

防音対策の注意点|やってはいけないこと
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換気を軽視する
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防音を頑張りすぎて密閉しすぎると、マジで危険です。

配信中は体温上昇+機材の熱もあって、思った以上に暑くなります。夏場は熱中症リスクもあるので、換気は絶対に確保してください。

換気のコツ:

  • USB扇風機を常設
  • 30分に1回はドアを開ける
  • 温度計を置いて26℃以上なら休憩

吸音と遮音を混同する
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よくある勘違いが「吸音材を貼れば外に音が漏れない」というもの。

  • 吸音:部屋の中で音が反響するのを減らす
  • 遮音:音が外に漏れるのを防ぐ

吸音材は音質改善には効果的ですが、遮音効果は限定的。外への音漏れを防ぐには、壁の構造そのものを変える必要があります。

低予算の対策は「完璧な遮音」ではなく「音質改善+最低限の配慮」と考えましょう。

隣人への配慮を忘れる
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どんなに防音しても、深夜2時に大声で叫べば苦情は来ます。

配信時間を日中メインにする、深夜は声のボリュームを抑える、こういった基本的な配慮が一番大事。防音グッズは「サポート」であって「魔法」じゃないんです。

予算別まとめ|どの戦略を選ぶ?
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予算3万円なら:
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おすすめ: 吸音材+カーテン+時間調整

完璧じゃないけど、今すぐ配信を始められます。将来的に予算が増えたらアップグレードする前提で。

予算10万円なら:
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おすすめ①(手軽さ重視): だんぼっち購入
おすすめ②(快適性重視): クローゼット改造

だんぼっちは設置が超簡単。クローゼット改造は快適だけど手間がかかります。自分の性格と相談して選びましょう。

本格的にやりたいなら:
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予算30万円〜なら、ちゃんとした簡易防音室も視野に入ります。ヤマハのセフィーネNS(110万円〜)は高いけど、毎日配信するなら投資価値はあります。

でも、まずは低予算で試してみて「本当に続けられるか」を確認するのが賢い選択だと思います。

最後に|完璧を目指さなくてもいい
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配信ブースって、完璧を目指すとキリがないんですよね。防音室で100万円、機材で50万円…って、そんなの趣味でやるには重すぎます。

大事なのは「今の予算で、できる範囲のことをやる」こと。3万円の環境でも、面白いコンテンツは作れます。

防音は「最低限の配慮」ができていればOK。あとは配信の中身で勝負しましょう。

防音よりも、あなたの声や企画の方が100倍大事ですから。

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