「防音室が欲しいけど、どれを選べばいいかわからない」 「安い簡易防音室と、ヤマハの防音室は何が違うの?」
防音室には大きく分けて3つのタイプがあり、「簡易組立タイプ」「ユニットタイプ」「工事(リフォーム)タイプ」が存在します。これらは価格も性能も全く別物と考えたほうが良いでしょう。
結論から言うと、「何を(何の楽器を)、いつ(時間帯)、どれくらい本気で」やるかで選ぶべきタイプが決まります。
この記事では、3つのタイプの特徴を比較し、あなたに最適な防音室の選び方を解説します。
3つの防音室タイプ比較表#
まずは全体像を把握しましょう。
| タイプ | 簡易組立(簡易防音) | ユニット型(定型) | 防音工事(リフォーム) |
|---|---|---|---|
| 主な製品 | だんぼっち、OTODASU | ヤマハ(アビテックス)、カワイ(ナサール) | 専門業者による施工 |
| 価格目安 | 10万円〜30万円 | 50万円〜150万円 | 200万円〜 |
| 防音性能 | 低 (Dr-15〜25) 会話が聞こえる程度 | 中〜高 (Dr-30〜40) ピアノ・歌がほぼ止まる | 最高 (Dr-50〜) ドラム・スタジオレベル |
| 主な用途 | テレワーク、軽い歌、ゲーム | ピアノ、フルート、本気の歌録り | ドラム、生ピアノ、商用スタジオ |
| 空調 | 付けられない製品が多い | エアコン設置可能 | 自由に設置可能 |
| 移動・撤去 | 簡単(DIY可能) | 専門業者が移設可能 | 不可(取り壊しになる) |
1. 簡易組立タイプ(ライトユーザー向け)#
「だんぼっち」や「OTODASU」に代表される、軽量素材(プラスチックや段ボール、吸音ボード)で作られたブースです。
- メリット: 安い(10万円前後)、自分で組み立てられる、軽いので床補強が不要。
- デメリット: 防音性能は低い(話し声が少し小さくなる程度)。エアコンが付かない製品が多く、夏場はサウナになるため長時間使用は困難。
- おすすめな人:
- テレワークの会議声を漏らしたくない。
- 日中のゲーム実況や、軽めのナレーション収録。
- 賃貸で絶対に傷をつけたくなく、手軽に導入したい。
2. ユニット型タイプ(スタンダード)#
**ヤマハ「アビテックス」やカワイ「ナサール」**など、楽器メーカーが販売している組み立て式の防音室です。「部屋の中に小さな部屋(箱)」を作るイメージです。
- メリット: 安定した高い防音性能(性能保証がある)。エアコンが付けられる。資産価値が残り、中古で売ったり移設したりできる(ここが最大の特徴)。
- デメリット: 1.5畳でも100万円近い費用がかかる。部屋の中に圧迫感が出る。
- おすすめな人:
- アップライトピアノや管楽器(サックス等)を練習したい。
- プロ志向のボーカルレコーディング、深夜の歌枠配信。
- 将来引っ越す可能性がある(賃貸住まい)。
3. 工事(リフォーム)タイプ(プロ・永住向け)#
部屋の壁、床、天井を解体し、吸音材や遮音材を組み込んで部屋そのものを防音室に改造する方法です。
- メリット: 最高の防音性能(ドラムも可)。部屋の広さを無駄なく使える。間取りやデザインが自由。
- デメリット: 非常に高額(300万円〜)。工期が長い。一度作ると移動できない(持ち家推奨)。
- おすすめな人:
- ドラムやグランドピアノを24時間弾きたい。
- 自宅に商用レベルのレコーディングスタジオを作りたい。
- 持ち家で、今後引っ越す予定がない。
選び方のフローチャート#

あなたにおすすめのタイプはどれ?
賃貸に住んでいる?
- Yes → 2へ
- No(持ち家) → 3へ
(賃貸)予算は50万円出せる?
- Yes → ユニット型(ヤマハ・カワイの中古含む)
- No → 簡易組立型(ただし楽器・深夜利用は厳しいかも)
(持ち家)ドラムを叩きたい?
- Yes → 防音工事一択(ユニットなら特注の高遮音タイプが必要)
- No → 将来部屋を戻す可能性があるならユニット型、一生音楽部屋にするなら防音工事
まとめ#
- とりあえず安くなら「簡易組立」。ただし暑さと性能には妥協が必要。
- 楽器・歌をしっかりなら「ユニット型」。売却もできるバランスの良い選択肢。
- 究極の性能なら「防音工事」。一生モノの音楽室が手に入る。
自分の用途とライフスタイルに合わせて、後悔のない選択をしてください。
