「100万円も出せないけど、防音室は今すぐ欲しい」 「続くか分からないから、とりあえず試してみたい」
そんな方に人気なのが、防音室のレンタル(サブスク)サービスです。 最も有名なのはヤマハの「音レント」。月額1万円台からアビテックスが家に届くという魅力的なサービスですが、何も考えずに借りると「買ったほうが安かった」となりかねません。
この記事では、防音室レンタルの仕組みとリアルな費用、そして「買うべきか借りるべきか」の判断ラインを解説します。
防音室レンタルの仕組みと費用(ヤマハ 音レントの場合)#
基本的に「新品」または「中古」の防音室を、月額払いで自宅に設置できます。
1. 月額料金の相場#
- 0.8畳タイプ: 月額 12,000円 〜 14,000円
- 1.2畳タイプ: 月額 15,000円 〜 17,000円
- 1.5畳タイプ: 月額 17,000円 〜 20,000円
- 2.0畳タイプ: 月額 22,000円 〜 25,000円
「月1万ちょっとで防音室が!」と思えますが、これだけではありません。
2. 最初にガツンとかかる「初期費用」#
これが落とし穴です。 レンタル開始時には、以下の費用を一括で支払う必要があります。
- 登録金: 2,200円
- 初回月額:レンタル料の1ヶ月分
- 運送・組立費: ここが高い!(約4万円〜10万円)
- エアコン工事費: 必要な場合(約3万〜5万円)
つまり、借りる瞬間に「10万〜15万円」程度の現金が必要になります。スマホの契約のように「事務手数料3,000円」だけでは済みません。
「レンタル」vs「購入」お得なのはどっち?#
レンタルの最大の特徴は、「支払ったレンタル料を充当して、そのまま買い取れる」というシステムがあることです(音レントの場合)。
しかし、長く借りすぎると、金利や手数料の分だけ購入総額よりも高くなります。
損益分岐点は「15ヶ月〜24ヶ月」#
あくまで目安ですが、以下のような基準で考えると損をしません。
- 1年(12ヶ月)以内の利用: 【レンタルがお得】
- 「受験の1年間だけ使いたい」「転勤ですぐ引っ越すかも」という場合。
- 買うより総額が安く済み、処分の手間もありません。
- 2年以上使う予定: 【ローンで購入がお得】
- 2年以上払い続けると、支払総額が定価を超えてくるケースが多いです。
- 長く使うなら、最初からショッピングローン(60回払いなど)で買った方が、月々の支払額も安くなる場合があります。
レンタルが向いている人・向いていない人#
おすすめな人#
- 「防音室のある生活」がいけるかテストしたい人: 圧迫感に耐えられるか、本当に練習するかを数ヶ月試すのに最適。
- 期間限定の単身赴任などの人: 2年以内に確実に手放すことが決まっている場合。
- 学生(受験生): 音大受験までの期間限定など。
おすすめしない人#
- 「とりあえず」で借りて、なんとなく3年使いそうな人: 一番損をします。
- 初期費用(10万円〜)の用意が厳しい人: ローン審査に通るなら、購入ローンの方が初期費用ゼロで済むこともあります。
まとめ#
防音室レンタルは、「お試し」や「期間限定」には最強のサービスです。 しかし、長期的な視点で見ると割高になる性質があります。
ご自身のライフプランに合わせて、「所有する(購入)」か「利用する(レンタル)」かを選んでみてください。
