「防音室、だいたい100万円くらいかな…?」 その感覚は半分正解で、半分間違いです。
防音室の価格は、「サイズ(広さ)」と「遮音性能(Dr等級)」の掛け算で決まります。 例えば、同じ1.5畳でも「60万円」のものもあれば「150万円」のものもあります。
この記事では、失敗しない予算計画のために、サイズごとのリアルな「価格相場(本体価格+設置費)」を解説します。
【サイズ別】ユニット防音室の価格相場表#
主要メーカー(ヤマハ・カワイ)の新品価格を基準とした、設置費込みの目安です。
| サイズ | 広さの目安 | 価格相場(新品) | 価格相場(中古) |
|---|---|---|---|
| 0.5畳〜0.8畳 | 電話ボックス程度 | 60万〜90万円 | 30万〜50万円 |
| 1.2畳〜1.5畳 | 半畳の押し入れ3つ分 | 90万〜130万円 | 50万〜80万円 |
| 2.0畳〜2.5畳 | シングルベッドが置ける | 140万〜190万円 | 80万〜120万円 |
| 3.0畳〜4.5畳 | 子ども部屋程度 | 200万〜350万円 | 120万〜200万円 |
0.5畳〜0.8畳(ボーカル・クラリネット)#
- 相場: 70万円前後
- 特徴: とにかく狭いです。立って歌うか、小さな椅子に座って管楽器を吹くのが限界。エアコンが取り付けられないモデルが多いので注意が必要です。
1.2畳〜1.5畳(アップライトピアノ・サックス・配信)#
- 相場: 110万円前後
- 特徴: 最も売れているサイズです。アップライトピアノがギリギリ入る広さ。デスクと椅子を置いて、快適な配信ブースを作るのにも最適です。エアコン設置も可能になります。
2.0畳〜2.5畳(グランドピアノC3クラス・弦楽器)#
- 相場: 160万円前後
- 特徴: グランドピアノ(C3サイズまで)が入ります。バイオリンなど、弓を大きく動かす楽器にもこの広さが必要です。2人でレッスンをするなら最低でもこのサイズ。
本体価格以外にかかる「隠れコスト」#
予算を立てる時、本体価格だけを見ていませんか? 実は、防音室には「本体以外に必ずかかる費用」があります。これを含めないと予算オーバーになります。
- 組立・運送費(10万〜20万円)
- 防音室は専門業者が運び、現地で組み立てます。エアコン工事を含めると、最低でも10万円は見ておく必要があります。
- エアコン本体(5万〜10万円)
- 防音室専用のエアコンはありませんが、コンパクトな6畳用エアコンを別途購入する必要があります。
- 床の補強工事(必要な場合のみ)
- 木造アパートなどで床が弱い場合、補強が必要になることがあります(数万円〜)。
結論: カタログ価格に「+20万円」した金額が、実際に支払う総額です。

予算別:あなたにおすすめの選択肢#
予算50万円以下#
- 新品のユニット防音室は厳しいです。
- 選択肢: 「中古の0.8〜1.2畳」を探すか、「簡易防音室(だんぼっち等)」、「自作」になります。
予算100万円#
- 選択肢: 「新品の1.2畳(標準性能)」または「中古の2.0畳」が狙い目です。
- 最も選択肢が多く、現実的なラインです。
予算200万円#
- 選択肢: 「新品の2.5畳(高遮音Dr-40)」や「3.0畳」が手に入ります。
- ここまで出せれば、グランドピアノや家族でのアンサンブルも楽しめる快適な環境が作れます。
まとめ#
防音室は「車一台」を買う感覚に近いです。 決して安くはありませんが、中古市場も活発なため、「最初は中古で安く買い、手狭になったら売って買い換える」というステップアップも賢い方法です。
