「引越しの準備を始めたけれど、この防音室……どうやって運べばいいの?」
2月、3月の引越しシーズンは、すでに防音環境を持っているユーザーにとっても「移設」という大きな壁が立ちふさがる時期です。100kgを超えるパネルの塊である防音室。普通の引越し業者に頼んでも大丈夫なのか、費用はどれくらいかかるのか、不安は尽きません。
結論から言うと、防音室の移設は必ず「専門業者」に依頼すべきです。
今回は、移設にかかる費用の相場から、業者の選び方、そして引越しを機に「買い換えるべきか」という判断基準まで詳しく解説します。
防音室の移設費用はいくら?相場を知ろう#
防音室の移設には「解体」「運搬」「再組立」の3工程が必要です。費用はサイズによって大きく変動します。
| サイズ目安 | 移設費用の相場(同県内程度) |
|---|---|
| 0.8畳 〜 1.2畳(配信・管楽器) | 15万円 〜 25万円 |
| 1.5畳 〜 2.0畳(ピアノ・弦楽器) | 20万円 〜 35万円 |
| 3.0畳以上(グランドピアノ等) | 40万円 〜 要見積もり |
費用が跳ね上がるケース#
- エレベーターの有無 : 階段での手運びが必要な場合、1フロアごとに数万円の加算があります。
- 移動距離 : 県外などの長距離移動は、別途運賃がかかります。
- 特殊仕様 : エアコンの脱着工事や、配線の再構築は別途費用です。
普通の引越し業者ではなく「専門業者」に頼む理由#
「引越し見積もりのついでに安く運んでもらいたい」という誘惑に駆られますが、防音室の移設を自前(または一般業者)で行うのは非常にリスクが高いです。
- 性能劣化のリスク : 防音室は「隙間」が命です。素人が組み立てるとパッキンが噛み合わず、遮音性能が激減する「音漏れの原因」になります。
- 建物損壊の危険 : パネル1枚が40〜70kgあるため、壁や床を傷つけるリスクが非常に高く、賃貸の場合は原状回復費用で大打撃を受けることになります。
- メーカー保証の消失 : 認定業者以外が解体を行うと、その後のメーカー保証や、将来的な買取が不可になるケースがあります。
失敗しないための移設スケジュール#
引越しシーズン(2-3月)は業者が1年で最も混み合います。遅くとも 1ヶ月半前 には動き出しましょう。
- 現地調査・見積もり依頼 : 現住所と新居の住所、それぞれの階数、設置場所の写真を送ります。
- 新居の「床荷重」確認 : 0.8畳でも200kg以上になります。新居の床が耐えられるか、管理会社に確認が必要です。
- 引越し業者との連携 : 防音室の専門業者と、一般家財の引越し業者がバッティングしないよう、日程をずらす(防音室は引越し当日の「前」か「後」にする)のがスムーズです。
【重要】移設ではなく「買取・売却」を検討すべきケース#
移設費用が20万円以上かかる場合、思い切って 「今ある防音室を売って、新居で新品(または中古)を設置し直す」 ほうがトータルで安く、性能も向上することがあります。
- 設置から10年以上経過している : パッキンの劣化が進んでいるため、移設を機にリフレッシュしたほうが賢明です。
- 新居のサイズに合わない : 「1.2畳を無理やり狭い新居に置く」よりも、売却資金を元手に「0.8畳の最新モデル」への買換えを検討しましょう。
最新モデルのスペックを確認する#
引越しを機に買い換えを検討される方は、各メーカーの最新ラインナップをチェックしてみてください。遮音性能だけでなく、換気効率やデザインが劇的に進化しています。
※ ヤマハやカワイの人気モデルは、10年以上経過していても高値で買取されるケースが多いです。
まとめ:静かな新生活は、確実な移設から#
防音室は、あなたに「静寂と自由」を与えてくれる大切なパートナーです。引越しの忙しさに紛れて適当に扱ってしまうと、せっかくの性能が台なしになってしまいます。
まずは現在の防音室のメーカー名と型番を確認し、専門業者に見積もり依頼を出すことから始めましょう。もし「見積もりが高すぎる」と感じたら、買取専門業者に相談してみるのも一つの手です。
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