防音Lab月次速報へようこそ。今月も防音賃貸市場の最新動向をお届けします。
2025年10月の防音賃貸市場は、季節的な変動と長期的な成長トレンドが交差する時期です。特に秋から冬へ向かう時期の市場動きは、来年の予測を立てる上で非常に重要です。
このレポートでは、全国の新規供給戸数、空室率、地域別の詳細なデータをご紹介します。
2025年10月:全国サマリー#
まず、全体像をご紹介します。
新規供給戸数(月間)#
全国集計
| 項目 | 2025年9月 | 2025年10月 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 新規供給戸数 | 48戸 | 52戸 | +8.3% | +18.2% |
| 平均リード期間 | 45日 | 47日 | +2日 | −3日 |
| 物件タイプ別 | ||||
| 1DK小型 | 32戸 | 35戸 | +9.4% | +21.9% |
| 2LDK中型 | 12戸 | 13戸 | +8.3% | +18.2% |
| 3LDK以上 | 4戸 | 4戸 | 0% | 0% |
月次分析
- 新規供給戸数は52戸で、過去12ヶ月平均(45戸)を上回る好調推移
- 前年同月比+18.2%は、市場成長が加速している証拠
- 小型物件(1DK)の供給が全体の67%を占める
全国空室率#
| 項目 | 2025年9月 | 2025年10月 | 推移 |
|---|---|---|---|
| 全国平均空室率 | 23.4% | 22.1% | −1.3P |
| 一都三県(東京含む) | 18.5% | 17.2% | −1.3P |
| 関西 | 28.6% | 27.8% | −0.8P |
| 中部 | 35.2% | 34.1% | −1.1P |
解釈
- 空室率が改善している = 市場が「供給過多」から「バランス」へ
- 東京圏の空室率が低いのは「需要 > 供給」を示唆
- 中部地方はまだ供給が多く、競争が激しい
地域別詳細データ#
全国を9ブロックに分けて、詳細を見てみましょう。
東日本エリア#
東京都
| 項目 | 2025年10月 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 新規供給戸数 | 18戸 | +12.5% | +25.0% |
| 平均家賃 | ¥19.5万 | +0.5万 | +¥1.2万 |
| 空室率 | 15.3% | −2.1P | −3.2P |
| 平均契約期間 | 24.8日 | +3.2日 | −1.2日 |
分析
- 東京の空室率は過去最低水準に接近
- 「良い物件は即決」の傾向が強まる
- 家賃上昇が続いている
主要駅エリア
| 駅 | 供給戸数 | 平均家賃 | 空室率 |
|---|---|---|---|
| 渋谷 | 3戸 | ¥22.8万 | 12.1% |
| 新宿 | 2戸 | ¥21.5万 | 14.3% |
| 池袋 | 2戸 | ¥20.2万 | 16.8% |
| 品川 | 2戸 | ¥20.8万 | 15.5% |
| 上野 | 1戸 | ¥18.5万 | 18.2% |
神奈川県
| 項目 | 2025年10月 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 新規供給戸数 | 7戸 | +16.7% | +40.0% |
| 平均家賃 | ¥16.8万 | +0.3万 | +¥0.8万 |
| 空室率 | 19.5% | −1.2P | −2.1P |
| 地域特性 | 横浜集中 | − | − |
特徴
- 横浜(中区・西区)に物件が集中
- 東京より家賃が安いため、需要が高い
- 中期的には供給増加が予想される
埼玉県・千葉県
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 埼玉新規供給 | 4戸 |
| 千葉新規供給 | 3戸 |
| 平均家賃(埼玉) | ¥13.5万 |
| 平均家賃(千葉) | ¥14.2万 |
| 空室率(埼玉) | 28.5% |
| 空室率(千葉) | 26.8% |
西日本エリア#
大阪府
| 項目 | 2025年10月 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 新規供給戸数 | 6戸 | +20.0% | +50.0% |
| 平均家賃 | ¥13.2万 | +0.2万 | +¥0.5万 |
| 空室率 | 27.8% | −0.9P | −1.5P |
| 供給傾向 | 加速中 | − | − |
分析
- 大阪は供給が急速に増加している
- 東京と比較して、大阪は「供給不足」状態が続く
- 今後2年で、供給がさらに20%増加が予想される
主要エリア
| エリア | 供給戸数 | 平均家賃 | 空室率 |
|---|---|---|---|
| 北区(梅田) | 2戸 | ¥15.8万 | 22.1% |
| 中央区(本町) | 2戸 | ¥14.5万 | 24.3% |
| 浪速区(難波) | 1戸 | ¥12.1万 | 31.2% |
| 城東区 | 1戸 | ¥10.8万 | 35.6% |
京都府・兵庫県
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 京都新規供給 | 2戸 |
| 兵庫新規供給 | 1戸 |
| 京都平均家賃 | ¥12.8万 |
| 兵庫平均家賃 | ¥12.5万 |
| 京都空室率 | 31.5% |
| 兵庫空室率 | 34.2% |
特徴
- 京都・兵庫は供給が少ない
- まだ「黎明期」の市場
- 今後の成長が期待できるエリア
中部エリア#
愛知県(名古屋)
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 新規供給戸数 | 4戸 |
| 平均家賃 | ¥12.1万 |
| 空室率 | 34.1% |
| 供給傾向 | やや過多 |
状況
- 供給が多く、競争が激しい
- 家賃は控えめ
- 「借り手市場」の状況
福岡県
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 新規供給戸数 | 3戸 |
| 平均家賃 | ¥11.8万 |
| 空室率 | 32.8% |
| 供給動向 | 緩やかに増加 |
物件タイプ別トレンド#
防音賃貸の種類別に、最新トレンドをご紹介します。
1DK小型(防音室付き1DK)#
市場動向
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 供給戸数(全国) | 35戸 |
| 平均家賃 | ¥14.2万 |
| 平均空室率 | 22.5% |
| 需要強度 | 高い |
特徴
- 個人や小規模クリエイター向けの最も一般的なタイプ
- 全体の67%を占める
- 東京での需要が特に強い
- 家賃上昇傾向が続く
予測
- 今後6ヶ月で、供給は+15%増加予想
- 東京での競争はさらに激化
2LDK中型(防音スタジオ+スペース)#
市場動向
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 供給戸数(全国) | 13戸 |
| 平均家賃 | ¥21.8万 |
| 平均空室率 | 23.8% |
| 需要強度 | 中程度 |
特徴
- ルームシェアや制作スタジオとして利用
- 供給は相対的に少ない
- 都市部に集中
- 比較的長期契約が多い
予測
- 2LDKの需要は今後増加傾向
- 企業向けレンタルスタジオへの転換も進む
3LDK以上(企業・法人向け)#
市場動向
| 項目 | 2025年10月 |
|---|---|
| 供給戸数(全国) | 4戸 |
| 平均家賃 | ¥35.2万 |
| 平均空室率 | 28.5% |
| 需要強度 | 低い |
特徴
- ほぼ企業・法人限定
- 複数ユーザー向けのスタジオスペース
- 月極もあれば、時間単位もある
- 供給が極めて少ない
予測
- 企業需要は増加するが、供給追随は遅れる
- 「なかなか見つからない」状態が継続
季節性とトレンド分析#
防音賃貸市場の季節的な動きを分析します。
月次トレンド(過去12ヶ月)#
供給戸数推移
┌─────────────────────────────────┐
│ 2024年10月: 44戸 │
│ 2024年11月: 42戸 ↓ │
│ 2024年12月: 38戸 ↓↓(最低) │
│ 2025年 1月: 41戸 ↑ │
│ 2025年 2月: 45戸 ↑ │
│ 2025年 3月: 51戸 ↑↑(春の需要)│
│ 2025年 4月: 48戸 │
│ 2025年 5月: 46戸 ↓ │
│ 2025年 6月: 44戸 │
│ 2025年 7月: 47戸 ↑ │
│ 2025年 8月: 49戸 ↑↑(夏需要) │
│ 2025年 9月: 48戸 │
│ 2025年10月: 52戸 ↑↑(秋の需要)│
└─────────────────────────────────┘
季節パターン
| 季節 | 特徴 | 理由 |
|---|---|---|
| 春(3〜4月) | 供給ピーク | 新生活の需要 |
| 梅雨(5〜6月) | やや低迷 | 行動が少ない |
| 夏(7〜8月) | 中程度回復 | クリエイター活動増 |
| 秋(9〜10月) | 再度ピーク | 秋の制作シーズン |
| 冬(11〜12月) | 最低谷 | 年末の忙しさ |
| 正月〜2月 | 緩やかに回復 | 新年の計画立て |
今月のポイント
- 10月は「秋の制作シーズン」の需要で供給が増加
- 11月は低迷が予想される
- 年明けの「新年度需要」を見据えた準備期間
今後3ヶ月の予測#
2025年11月予測
- 供給戸数:46戸(−11%)
- 空室率:23.5%(やや上昇)
- 理由:秋から冬への季節移行
2025年12月予測
- 供給戸数:40戸(−13%)
- 空室率:25.2%(さらに上昇)
- 理由:年末の忙しさ、引越し控え
2026年1月予測
- 供給戸数:44戸(+10%)
- 空室率:23.8%(改善)
- 理由:新年度需要の開始
価格トレンド#
防音賃貸の家賃相場の動きをご紹介します。
全国平均家賃推移#
| 項目 | 2025年8月 | 2025年9月 | 2025年10月 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 全国平均 | ¥15.2万 | ¥15.4万 | ¥15.6万 | +¥0.8万 |
| 東京 | ¥19.1万 | ¥19.3万 | ¥19.5万 | +¥1.2万 |
| 大阪 | ¥13.0万 | ¥13.1万 | ¥13.2万 | +¥0.5万 |
分析
- 全国平均:前年比+5.4%の上昇
- 東京:上昇率が高い(+6.5%)
- 大阪:上昇率は抑制的(+3.9%)
理由
| 要因 | 影響度 |
|---|---|
| 建設コスト上昇 | 中程度 |
| 需要増加 | 大きい |
| 大家さんの意識向上 | 大きい |
| インフレーション | 小〜中程度 |
今後の家賃見通し#
2025年末までの予測
- 全国平均:¥15.8万程度(+¥0.2万)
- 東京:¥19.8万程度(+¥0.3万)
- 上昇ペース:緩やかに
2026年上半期の予測
- 全国平均:¥16.2万程度(+¥0.4万)
- 上昇理由:需要の継続的増加
市場機会分析#
現在のマーケット状況で、どのような機会があるかをご紹介します。
借り手にとっての機会#
おすすめのエリア
| エリア | 理由 | 行動時期 |
|---|---|---|
| 神奈川県 | 供給増加中、家賃安い | 今月中〜11月 |
| 大阪府 | 供給が増加、競争少ない | 今月中〜12月 |
| 福岡県 | エリアによっては割安 | 長期的に検討 |
おすすめのタイプ
- 1DK小型:供給多く、選択肢が豊富
- 2LDK中型:空室率が改善し始めた今が狙い目
時間的な戦略
- 今月(10月):競争が最も激しい「秋需要」
- 11月以降:競争が緩和、交渉余地が増す
- 12月は避けるべき(供給最低)
- 1月以降:春への準備で動きが活発
供給者(大家さん)にとっての機会#
投資判断
| 施策 | 実行時期 | 回収期間 |
|---|---|---|
| 新規物件建設 | 今 or 来年初 | 3〜4年 |
| 既存物件の防音化改修 | 来年初〜夏 | 2〜3年 |
市場見通し
- 需要は確実に増加している
- 家賃上昇トレンドが続く
- 投資妙味がある
よくある質問#
Q1:今月は物件を探すのに向いている時期か?#
A:時期によります
有利な点
- 供給が多く(52戸)、選択肢が豊富
- 新しい物件が多い
不利な点
- 「いい物件は即決」の競争が激しい
- 家賃交渉の余地が少ない
推奨
- 急いでいるなら:今月中に決めるべき
- 急いでいないなら:11月以降を検討
Q2:今後、防音賃貸の家賃は上がり続ける?#
A:上昇は継続しますが、ペースは緩やか
- 年間+5%前後の上昇を予想
- ただし市場が飽和すると上昇は鈍化
- 地域によって差がつく
対策
- 早めに契約すれば家賃が抑えられる
- 2年契約より3年契約が得
Q3:大阪での供給増加は続く?#
A:続くと予想されます
- 今月の供給は前年比+50%
- 市場がまだ「黎明期」
- 今後2年で供給が倍増する可能性
投資家向けアドバイス
- 大阪への投資は今がチャンス
- ただし競争も増加するため、早期実行推奨
まとめ:2025年10月の防音賃貸市場#
重要ポイント
- ✓ 全国供給:52戸(前月比+8.3%、前年同月比+18.2%)
- ✓ 空室率:22.1%(改善傾向)
- ✓ 平均家賃:¥15.6万(上昇継続)
- ✓ 市場は「成長フェーズ」に突入
地域別評価
| 地域 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 東京 | ★★★★★ | 需要>供給が最強 |
| 神奈川 | ★★★★☆ | 供給増加中、狙い目 |
| 大阪 | ★★★★☆ | 供給拡大、成長余地大 |
| 中部 | ★★★☆☆ | 供給過多、競争激化 |
行動指針
借り手さんへ
- 東京・神奈川での物件探しは「今がラストチャンス」の時期
- 11月以降は供給が減少
- 今月中の問い合わせ推奨
貸す側(大家さん)へ
- 市場は間違いなく成長している
- 新規投資や改修を検討する価値あり
- ただし競争も激化するため、差別化が重要
来月(11月)へ向けて
- 供給の減少で、空室率が上昇予想
- 借り手には「交渉のしやすい時期」に
- 供給側は「空きを埋める工夫」が必須
防音Lab編集部より
防音賃貸市場は確実に成熟化しています。需要と供給のバランスが取れ始め、市場メカニズムが機能するようになりました。これは「市場が健全化した」証拠です。
次月も、最新のデータと分析をお届けします。
皆様の防音賃貸探し、投資判断の参考になれば幸いです。
