メインコンテンツへスキップ
  1. すべての記事/

シェア型配信スタジオが急成長|利用料金の相場と稼働率の最新データ

·6629 文字·14 分
市場・ニュース シェア型配信スタジオ 配信スタジオ 利用料金 稼働率 クリエイター
sasisi344
著者
sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。
目次

動画配信市場の拡大とともに、シェア型配信スタジオの需要が急増しています。個人クリエイターから企業まで、プロ品質の配信環境を「時間単位」で利用できるスタジオが、都市部を中心に急速に拡大しています。

本記事では、シェア型配信スタジオ市場の成長要因、利用料金の相場、都市別の稼働率データ、そして2025年以降の市場予測を、最新のデータに基づいて分析します。

シェア型配信スタジオ市場はなぜ急成長しているのか
#

シェア型配信スタジオ市場は、2020年以降、年率15〜20%の成長率を維持しています。この急成長の背景には、4つの主要要因があります。

動画・ライブ配信市場の拡大
#

動画配信市場全体の拡大が、シェア型スタジオの需要を押し上げています。総務省の調査によると、日本の動画配信市場規模は2024年に約2兆5,000億円に達し、前年比で15%以上の成長を記録しています。

YouTube、TikTok、Twitchなどのプラットフォームでのコンテンツ制作需要が増加し、個人クリエイターの数も急増しています。2024年時点で、YouTubeチャンネル登録者数1万人以上のクリエイターは、日本国内で約15万人に達しています。

企業のオンラインイベント・ウェビナー需要の増加
#

コロナ禍以降、企業のオンラインイベント・ウェビナー需要が定着しました。2024年時点で、従業員100人以上の企業の約75%が、定期的にオンラインイベントを開催しています。

新製品発表会、社内イベント、オンライン説明会など、企業が外部スタジオを利用するケースが増加しています。特に、プロ品質の配信環境を必要とする企業イベントでは、シェア型スタジオの利用が主流となっています。

個人クリエイターの増加(YouTuber、VTuber、TikTokクリエイター)
#

個人クリエイター層の拡大が、シェア型スタジオの主要な需要源となっています。

YouTuber

  • 2024年時点で、日本国内のYouTubeチャンネル登録者数10万人以上のクリエイターは約3,000人
  • 高品質な撮影環境を求めるクリエイターが増加

VTuber

  • VTuber市場は2024年に約200億円規模に成長
  • 3Dモデル配信には高品質なスタジオ環境が必須

TikTokクリエイター

  • TikTok日本市場のクリエイター数は2024年時点で約500万人
  • 「背景映え」するスタジオでの撮影需要が急増

専有スタジオの高コスト → “時間貸し"需要の急伸
#

専有スタジオの建設・維持コストが高額であることが、シェア型スタジオの需要を後押ししています。

専有スタジオの初期投資は、防音施工・設備投資を含めて500万円〜2,000万円以上かかります。一方、シェア型スタジオは1時間3,000円〜10,000円程度で利用できるため、個人クリエイターや中小企業にとって、コスト効率の高い選択肢となっています。

都市部を中心にシェア型スタジオが増えた背景
#

シェア型スタジオは、都市部を中心に急速に拡大しています。2024年時点で、東京23区内には約200以上のシェア型配信スタジオが存在しています。

都市部での需要集中の理由は以下の通りです。

  • 交通アクセスの良さ: クリエイターや企業のスタッフがアクセスしやすい
  • 機材・サービス業者の集積: スタジオ運営に必要な機材業者や技術スタッフが集積
  • 需要の集中: クリエイターや企業が都市部に集中している

シェア型配信スタジオとは何か|特徴と仕組み
#

シェア型配信スタジオは、「時間貸し × プロ設備付き」というスタイルの配信環境提供サービスです。利用者は、必要な時間だけ、プロ品質の配信設備を利用できます。

“時間貸し × プロ設備付き"というスタイル
#

シェア型スタジオの基本モデルは、時間単位でのレンタルです。利用者は、1時間単位から数時間単位でスタジオを借り、プロ品質の配信設備を使用できます。

一般的な利用時間は、個人クリエイターで2〜4時間、企業イベントで4〜8時間程度です。長時間利用や定期利用には、割引プランが用意されている場合があります。

防音・遮音設計/高速回線/照明・カメラ・音響設備
#

シェア型スタジオには、プロ品質の配信に必要な設備が揃っています。

防音・遮音設計

  • 遮音性能D-50以上(一般的な配信用途)
  • 高級スタジオではD-60以上
  • 外部音の遮断と、内部音の漏れ防止を両立

高速回線

  • 上り回線100Mbps以上(4K配信対応)
  • 有線LAN接続が標準
  • 安定した配信環境を提供

照明・カメラ・音響設備

  • プロ用LED照明(3点照明セット)
  • 4K対応カメラ(複数台設置)
  • 高品質マイク(コンデンサーマイク、ワイヤレスマイク)
  • ミキサー・オーディオインターフェース

グリーンバック、白ホリ、スイッチャーなどの業務用機材
#

高級スタジオでは、より高度な機材が用意されています。

グリーンバック・白ホリ

  • クロマキー合成用のグリーンバック
  • 白背景撮影用の白ホリセット
  • 背景変更が容易

スイッチャー・配信機材

  • 映像スイッチャー(複数カメラの切り替え)
  • 配信エンコーダー(OBS、vMix対応)
  • リアルタイム配信環境

その他業務用機材

  • プロンプター(原稿表示装置)
  • モニター(複数台)
  • 音響機材(エフェクター、コンプレッサー)

手ぶら利用・スタッフ付きなど運営モデルの種類
#

シェア型スタジオには、複数の運営モデルがあります。

基本モデル(セルフサービス)

  • 利用者が自分で機材を操作
  • 料金が比較的安価(1時間3,000円〜8,000円)
  • 機材操作の知識が必要

手ぶら利用モデル

  • 機材のセットアップをスタジオ側が実施
  • 利用者は到着後すぐに配信開始可能
  • 料金は基本モデルより高め(1時間5,000円〜12,000円)

スタッフ付きモデル

  • 技術スタッフが配信をサポート
  • カメラワーク、音響調整、配信操作を代行
  • 料金は高額(1時間15,000円〜30,000円、または1枠5万円〜20万円)

利用料金の相場|個人・企業でどう違うか
#

シェア型配信スタジオの利用料金は、個人向けと法人向けで大きく異なります。また、立地、設備レベル、利用時間によっても料金が変動します。

個人クリエイター向けの料金帯
#

個人クリエイター向けの料金は、1時間3,000円〜18,000円が相場です。

基本料金帯(1時間3,000円〜10,000円)

  • セルフサービス型スタジオ
  • 基本的な配信設備(カメラ、マイク、照明)
  • 都心部以外、または都心部の簡易スタジオ

都心プレミアム帯(1時間10,000円〜18,000円)

  • 渋谷・六本木・新宿などの都心エリア
  • 高品質な設備(4Kカメラ、プロ用照明、グリーンバック)
  • 手ぶら利用プラン

深夜料金・長時間レンタル割引

  • 深夜時間帯(22時〜翌朝6時)は20〜30%割引
  • 4時間以上の利用で10〜20%割引
  • 月間利用回数に応じた会員割引(10〜15%割引)

法人/イベント向けスタジオの料金帯
#

法人・イベント向けの料金は、個人向けより高額です。

基本料金(1時間15,000円〜30,000円)

  • 企業向けスタジオ
  • 高品質な設備と広いスペース
  • 複数カメラ、高度な音響設備

フルセットプラン(1枠5万円〜20万円)

  • 技術スタッフ・スイッチング込み
  • 配信代行サービス
  • イベント全体の運営サポート

背景セット変更・配信代行サービスの追加費用

  • 背景セット変更:5,000円〜15,000円
  • 配信代行(技術スタッフ):1時間10,000円〜20,000円
  • 機材レンタル追加:1点5,000円〜20,000円

コスト構造(参考)
#

シェア型スタジオの料金設定は、以下のコスト構造に基づいています。

立地コスト(駅近ほど高騰)

  • 都心部の駅近物件:家賃が月額50万円〜150万円
  • 地方都市:月額20万円〜50万円
  • 立地コストが料金に反映

防音施工・光回線・設備投資

  • 防音施工:100万円〜500万円(規模による)
  • 光回線:月額5万円〜15万円(高速回線)
  • 設備投資:200万円〜1,000万円(機材レベルによる)

技術スタッフの確保

  • 技術スタッフの人件費:時給3,000円〜5,000円
  • スタッフ付きプランでは人件費が料金に反映

稼働率の最新データ|都市別の傾向
#

シェア型配信スタジオの稼働率は、都市やエリアによって大きく異なります。2024年の最新データに基づいて、都市別の稼働率を分析します。

東京:渋谷・六本木・新宿エリアの稼働率
#

東京23区内のシェア型スタジオは、高い稼働率を維持しています。

平日の稼働率:50〜70%

  • 企業のウェビナー・オンラインイベント需要が中心
  • 平日昼間の利用が多い
  • 都心部のスタジオは平日でも高い稼働率

土日祝の稼働率:80〜95%

  • 個人クリエイターの利用が集中
  • TikTok・YouTube撮影需要が急増
  • 人気スタジオは土日祝が満室になることが多い

TikTok・YouTube撮影需要の急増

  • TikTok撮影需要が2023年比で約2倍に増加
  • YouTube撮影需要も前年比30%増
  • 「背景映え」するスタジオが特に人気

大阪:梅田・心斎橋周辺
#

大阪エリアのシェア型スタジオは、東京より稼働率は低めですが、堅調な需要を維持しています。

平日の稼働率:40〜60%

  • 企業イベント需要が中心
  • 東京より平日稼働率は低め

イベント・ゲーム実況需要が強い

  • ゲーム実況配信の需要が高い
  • eスポーツイベントの配信需要
  • 企業イベントの利用も増加

その他地方都市(名古屋・福岡)
#

地方都市のシェア型スタジオは、需要は堅調ですが、平日稼働率は東京より低い傾向があります。

平日稼働率:30〜50%

  • 東京より平日稼働率は低い
  • 企業ウェビナー需要が中心

需要は堅調

  • 個人クリエイターの利用が増加
  • 企業イベント需要も拡大
  • 地方都市でもシェア型スタジオの認知度が向上

稼働率を押し上げている要因
#

シェア型スタジオの稼働率を押し上げている要因は、以下の通りです。

“背景映え"するスタジオが人気

  • SNSで「映える」背景が求められる
  • インテリアにこだわったスタジオが人気
  • 背景のバリエーションが多いスタジオが選ばれる

手ぶら利用・スタッフ付きプランの増加

  • 機材操作の知識がなくても利用できる
  • 利用のハードルが下がり、需要が拡大
  • 企業イベントでの利用が増加

SNSでの口コミ拡散

  • TikTok、Instagramでのスタジオ紹介動画が拡散
  • 口コミによる認知度向上
  • 人気スタジオは予約が取りにくい状況

主要ユーザー層の分析
#

シェア型配信スタジオの利用者は、個人クリエイター層と法人・企業用途に大きく分けられます。それぞれの利用動向を分析します。

個人クリエイター層(主力層)
#

個人クリエイター層が、シェア型スタジオの主力ユーザーです。

ゲーム実況者・VTuber

  • ゲーム実況配信の需要が高い
  • VTuberの3D配信には高品質なスタジオ環境が必須
  • 週1〜2回の利用が一般的

YouTuber・TikToker

  • YouTube撮影需要が増加
  • TikTok撮影需要が急増
  • 月2〜4回の利用が一般的

ASMR・歌ってみた系

  • ASMR制作には高品質な録音環境が必要
  • 歌ってみた動画の撮影需要
  • 月1〜2回の利用が一般的

法人/企業用途
#

法人・企業の利用も増加しています。

新製品発表

  • 新製品発表会のオンライン配信
  • プロ品質の配信環境が必要
  • 年数回の利用

社内イベント

  • 社内イベントのオンライン配信
  • リモートワーク環境での社内コミュニケーション
  • 月1回程度の利用

ウェビナー・オンライン説明会

  • 顧客向けウェビナーの開催
  • オンライン説明会の配信
  • 月2〜4回の利用

eスポーツ大会配信

  • eスポーツ大会の配信
  • 複数カメラ、高度な音響設備が必要
  • 年数回の利用

スタジオ利用が増えている理由
#

スタジオ利用が増えている理由は、以下の通りです。

自宅では防音・照明が不足

  • 自宅での配信環境が不十分
  • 防音性能が低く、近隣への配慮が必要
  • プロ品質の照明環境がない

賃貸住居での音量制限

  • 賃貸住居では音量制限がある
  • 楽器演奏や大声での配信が難しい
  • 24時間配信ができない

“手ぶらでプロ品質"が手軽

  • 機材を揃える必要がない
  • プロ品質の配信環境を手軽に利用できる
  • コスト効率が高い

都市別のスタジオ分布と市場規模傾向
#

シェア型配信スタジオは、都市部を中心に分布しています。都市別のスタジオ分布と市場規模の傾向を分析します。

東京23区:スタジオ密度が最も高い
#

東京23区内には、約200以上のシェア型配信スタジオが存在します。スタジオ密度が最も高く、競争も激しいエリアです。

主要エリア

  • 渋谷・六本木エリア:約50スタジオ
  • 新宿エリア:約40スタジオ
  • 池袋・上野エリア:約30スタジオ
  • その他エリア:約80スタジオ

市場規模

  • 東京23区内のシェア型スタジオ市場規模:約50億円(2024年)
  • 前年比で約20%成長

大阪:配信特化・ゲーム系スタジオの成長
#

大阪エリアでは、配信特化型・ゲーム系スタジオの成長が目立ちます。

主要エリア

  • 梅田・心斎橋エリア:約30スタジオ
  • その他エリア:約20スタジオ

市場規模

  • 大阪エリアのシェア型スタジオ市場規模:約15億円(2024年)
  • 前年比で約25%成長

名古屋・福岡:企業ウェビナー需要が増加
#

名古屋・福岡エリアでは、企業ウェビナー需要が増加しています。

主要エリア

  • 名古屋:約15スタジオ
  • 福岡:約10スタジオ

市場規模

  • 名古屋・福岡エリアの市場規模:約8億円(2024年)
  • 前年比で約30%成長

地方都市:写真スタジオからの派生業態も増加
#

地方都市では、写真スタジオからの派生業態も増加しています。既存の写真スタジオが、配信スタジオとしても活用されるケースが増えています。

今後の市場予測|2025〜2030年の展望
#

シェア型配信スタジオ市場は、今後も成長が続くと予測されます。2025年以降の市場予測を分析します。

年率10〜20%の成長予測(配信市場と連動)
#

シェア型配信スタジオ市場は、2025年から2030年にかけて、年率10〜20%の成長が予測されます。動画配信市場全体の成長と連動して、シェア型スタジオの需要も拡大します。

市場規模予測

  • 2025年:約80億円
  • 2030年:約150億円〜200億円

シェア型スタジオ × サブスクモデルの登場
#

今後、シェア型スタジオとサブスクモデルを組み合わせたサービスが登場すると予測されます。

サブスクモデルの特徴

  • 月額定額で利用時間を確保
  • 優先予約権の付与
  • 割引料金の適用

AI配信・バーチャル撮影需要の拡大
#

AI配信技術やバーチャル撮影技術の進化により、新しい需要が生まれると予測されます。

AI配信技術

  • AIによる自動カメラワーク
  • AIによる音響調整
  • 配信品質の自動最適化

バーチャル撮影

  • バーチャル背景の活用
  • 3D空間での配信
  • メタバース配信の需要

法人が常設スタジオを持たず、外部利用が主流化する可能性
#

企業が常設スタジオを持たず、外部のシェア型スタジオを利用するケースが主流化する可能性があります。

外部利用のメリット

  • 初期投資が不要
  • メンテナンスコストが不要
  • 柔軟な利用が可能

防音素材・省エネ設備の進化による参入増加
#

防音素材や省エネ設備の進化により、新規参入が増加すると予測されます。

技術進化の影響

  • 防音施工コストの低減
  • 省エネ設備による運営コスト削減
  • 新規参入のハードルが下がる

まとめ|シェア型配信スタジオは「都市型インフラ」へ
#

シェア型配信スタジオ市場は、個人クリエイターから企業まで、幅広い層の需要を背景に急成長を続けています。

個人・企業ともに"収録場所の外部化"が加速
#

個人クリエイターも企業も、専有スタジオを持つことなく、外部のシェア型スタジオを利用する傾向が強まっています。コスト効率と柔軟性の高さが、この傾向を後押ししています。

利用料金は"プロ品質への投資"として受容
#

シェア型スタジオの利用料金は、プロ品質の配信環境への投資として、個人・企業ともに受容されています。1時間3,000円〜30,000円の料金は、専有スタジオの建設・維持コストと比較して、コスト効率が高い選択肢です。

高稼働率のエリアは今後も拡大
#

東京23区を中心に高い稼働率を維持しているシェア型スタジオは、今後も需要が拡大すると予測されます。地方都市でも、需要の拡大が見込まれています。

動画市場の拡大とともにシェア型スタジオは定着へ
#

動画配信市場の拡大とともに、シェア型配信スタジオは、都市型インフラとして定着していくでしょう。2025年以降も、年率10〜20%の成長が続くと予測されます。

関連記事

近隣騒音の相談件数が示す"季節パターン"|最新統計から見る騒音トラブルの実態
·4106 文字·9 分
市場・ニュース 近隣騒音 騒音トラブル 季節パターン 相談件数 統計
防音市場にESGの波|省エネ構造・循環素材がもたらす新トレンド
·4758 文字·10 分
市場・ニュース ESG 省エネ 循環素材 防音市場 サステナビリティ
吸音材・遮音シートの新素材動向|2025年建材市場と価格トレンド
·2995 文字·6 分
市場・ニュース 吸音材 遮音シート 建材 新素材 価格動向
低周波・振動対策の最前線|防振床・浮き床技術の進化と新工法
·2767 文字·6 分
市場・ニュース 低周波 防振 浮き床 振動対策 施工技術
ワークブース需要が拡大|オフィス転用型防音ブースの新潮流
·2784 文字·6 分
市場・ニュース ワークブース オフィス テレワーク 防音 集中ブース
建築基準法改正2025年、住宅の「静けさ」はどう変わるのか
·3931 文字·8 分
市場・ニュース 建築基準法 省エネ 防音 住宅性能 2025年改正