在宅勤務中、あなたが椅子を引いたり、位置をずらしたりするたび、床から「ゴロゴロ…」という低い音が響いていませんか?
もしあなたがマンションやアパートの2階以上に住んでいるなら、その音はほぼ間違いなく、下の階の住人に「雷のような音」として伝わっています。
テレワークの普及以降、賃貸物件での騒音トラブルで最も多いのが、この「上階からの床衝撃音」です。 苦情が来てからでは、関係修復は困難です。そうなる前に、今すぐできる対策をお教えします。
なぜ「椅子の音」は響くのか#
「そんなに乱暴に動いてないし、大丈夫でしょ」 そう思うかもしれませんが、問題は動かし方ではなく「振動」です。
キャスターがフローリングを転がる振動は、床材だけでなく、建物のコンクリートや梁を通じて直接下の部屋に伝わります。これを「個体伝播音」と言います。 空気中を伝わる話し声と違い、壁を厚くしても防げない、非常に厄介な騒音です。
対策レベル1:キャスターを「ウレタン製」に変える(予算2,000円〜)#
今すぐ椅子の足元を見てください。 もし硬いプラスチックのような「ナイロン製」キャスターがついているなら、それが騒音の主犯です。
多くのオフィスチェアは、カーペットの上で使うことを想定してナイロンキャスターが標準装備されています。これをフローリングで使うと、硬すぎて大きな振動を生みます。
対策: Amazonなどで売っている「ウレタン製」または「ゴム製」の交換用キャスターに変えてください。 ドライバー不要で、引き抜いて差し込むだけで交換できます。 これだけで、ゴロゴロ音は劇的に静かになり、床の傷防止にもなります。
対策レベル2:厚手の「タイルカーペット」を敷く(予算5,000円〜)#
キャスターを変えても、椅子自体の重みによる衝撃は残ります。 次にやるべきは、デスク周りの床を強化することです。
薄いラグや絨毯では効果がありません。 必要なのは、**裏面にゴムや樹脂のバッキング(裏打ち)がある「タイルカーペット」**です。
- ニトリや東リのタイルカーペット:50cm×50cmの正方形のものを、デスクの下に4〜6枚敷き詰めます。
- 厚さ: できれば6mm以上のものを選んでください。厚みがあるほど振動を吸収します。
対策レベル3:防音室の「浮き床構造」(予算100万円〜)#
もしあなたが、夜中に激しく動くFPSゲームをしたり、電子ドラムを叩いたりする場合、カーペットごときでは防げません。
その場合は、ユニット型防音室が必要です。 多くの防音室は「浮き床構造」といって、床から数センチ浮いた状態で設置されます。 振動が建物に直接伝わらないため、床衝撃音をほぼ完全にカットできます。
まとめ:下の階への「マナー」として#
- まず、キャスターをウレタン製に変える(必須)。
- その下に厚手のタイルカーペットを敷く(推奨)。
この2つをやるだけで、下の階への騒音は激減します。 費用は合計でも1万円いきません。
たったこれだけの投資で、ご近所トラブルのリスクを回避できるなら安いものです。 「うちは大丈夫」と思わず、今日から足元の対策を始めてみてください。
