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賃貸でもできる!DIY防音テクニック完全ガイド

·2518 文字·6 分
防音の実用ガイド DIY 防音対策 賃貸 低予算 吸音材
sasisi344
著者
sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。
目次

賃貸住宅の防音DIYとは
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賃貸住宅では、退去時の原状回復が求められるため、壁に穴を開けたり、大規模な工事はできません。しかし、工夫次第で効果的な防音対策が可能です。

防音の基礎知識
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防音の4つの要素
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  1. 遮音: 音を遮断する
  2. 吸音: 音を吸収する
  3. 制振: 振動を抑える
  4. 防振: 振動を伝えない

賃貸DIYでは主に「吸音」と「防振」に注力します。

音の種類
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空気伝播音
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  • 声、楽器の音、テレビの音など
  • 空気を通して伝わる音
  • 対策: 吸音材、遮音カーテンなど

固体伝播音
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  • 足音、ドアの開閉音、物を落とす音
  • 床や壁を通して伝わる音・振動
  • 対策: 防振マット、カーペットなど

予算別DIY防音プラン
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5,000円以内でできる防音
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1. 隙間テープ(500円〜)
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効果: ドアや窓の隙間からの音漏れを防ぐ

方法

  1. ドアや窓枠の隙間を確認
  2. 隙間テープを適切なサイズにカット
  3. 隙間に貼り付ける

ポイント

  • 剥がせるタイプを選ぶ
  • 季節に応じて厚みを調整
  • 定期的に交換

2. カーテンの二重化(3,000円〜)
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効果: 窓からの音漏れ・音の侵入を軽減

方法

  1. 既存のカーテンはそのまま
  2. 内側に遮光・厚手のカーテンを追加
  3. 突っ張り棒で設置すれば原状回復可能

ポイント

  • 重い生地ほど効果的
  • 床まで届く長さ
  • 隙間を作らない

3. 段ボールで簡易防音壁(0円〜2,000円)
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効果: デスク周りの音を軽減

方法

  1. 段ボールを複数枚重ねる
  2. ガムテープで固定
  3. デスク周りに配置

ポイント

  • 3枚重ねが効果的
  • 表面に布を貼れば見た目改善
  • 臨時対策として有効

10,000円〜30,000円でできる防音
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1. 吸音パネルの設置(10,000円〜)
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おすすめ商品

  • ウレタン吸音材: 3,000円/6枚
  • 布張り吸音パネル: 2,000円/枚

設置方法

  1. 両面テープ: 剥がせるタイプを使用
  2. 突っ張り棒+クリップ: 壁に穴を開けない
  3. イーゼル: 立てかけるだけ

設置場所

  • デスク背面の壁
  • 部屋の四隅(音が溜まりやすい)
  • 反響が気になる壁面

2. ジョイントマット(5,000円〜)
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効果: 足音などの振動を軽減

選び方

  • 厚さ: 10mm以上
  • 素材: EVA素材がおすすめ
  • サイズ: 部屋全体をカバー

設置のコツ

  • 隙間なく敷き詰める
  • 家具の下にも設置
  • 定期的に掃除

3. 防音カーテン(8,000円〜)
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効果: 窓からの音を大幅に軽減

選び方

  • 重量: 重いほど効果的
  • 素材: 多層構造のもの
  • サイズ: 窓より大きめ

効果を高める工夫

  • カーテンレールを二重に
  • 窓との間に空間を作る
  • 床まで届かせる

50,000円〜100,000円でできる防音
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1. 吸音材の本格設置(40,000円〜)
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準備する材料

  • グラスウール吸音材: 20,000円
  • 不織布: 5,000円
  • 木枠: 10,000円
  • 突っ張り棒・金具: 5,000円

製作方法

  1. 木枠を組む(壁面サイズ)
  2. グラスウールをカット
  3. 不織布で包む
  4. 木枠に固定
  5. 突っ張り棒で壁に設置

ポイント

  • グラスウールは直接触らない
  • 不織布は必須(肌への刺激防止)
  • 壁との間に5cm程度の空間

2. 簡易防音ブースの自作(50,000円〜)
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材料

  • イレクターパイプ: 15,000円
  • 吸音材: 20,000円
  • 遮音シート: 10,000円
  • カーテン: 5,000円

製作方法

  1. イレクターパイプで骨組み作成
  2. 遮音シートを内側に
  3. 吸音材を設置
  4. カーテンで出入り口を

サイズ目安

  • 1畳サイズ: 180cm × 90cm
  • デスクとチェアが入る広さ
  • 天井高は2m程度

3. 防音マットの重ね敷き(30,000円〜)
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効果: 足音、椅子の音を大幅に軽減

レイヤー構造

  1. 防振マット(下層): 10,000円
  2. 遮音シート(中層): 10,000円
  3. カーペット(上層): 10,000円

設置方法

  • 全面に敷き詰める
  • 隙間を作らない
  • テープで固定

場所別の防音テクニック
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窓の防音
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レベル1: 隙間対策(1,000円)
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  • 隙間テープを貼る
  • カーテンを二重にする

レベル2: 防音カーテン(10,000円)
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  • 専用の防音カーテンを設置
  • 床まで届くサイズ

レベル3: 内窓DIY(30,000円)
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  • プラダンで二重窓を自作
  • 突っ張り式で原状回復可能

ドアの防音
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隙間対策(2,000円)
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  • ドア下部に隙間テープ
  • ドア枠全体に隙間テープ

ドアカバー(5,000円)
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  • 防音カーテンをドアに設置
  • 突っ張り棒で固定

二重ドア化(20,000円)
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  • カーテンレール設置
  • 厚手のカーテンで仕切り

床の防音
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基本対策(5,000円)
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  • ジョイントマット全面敷き
  • 厚さ10mm以上

本格対策(30,000円)
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  • 防振マット+遮音シート+カーペット
  • 3層構造で振動を大幅軽減

壁の防音
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簡易対策(10,000円)
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  • 吸音パネルを両面テープで設置
  • 反響が気になる箇所に集中配置

本格対策(50,000円)
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  • グラスウール吸音材を木枠に
  • 突っ張り式で壁全体をカバー

効果測定の方法
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スマホアプリで測定
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おすすめアプリ

  • デシベルメーター: 無料
  • 騒音測定器: 無料
  • Sound Meter: 無料

測定方法

  1. 対策前の音量を測定
  2. 対策実施
  3. 対策後の音量を測定
  4. 差分を確認

目安

  • 3dB減: 効果あり
  • 5dB減: かなり効果あり
  • 10dB減: 大幅に改善

体感で確認
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  • 隣の部屋から音を出してもらう
  • 自分の声を録音して比較
  • 外の音の聞こえ方を確認

よくある失敗と対策
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失敗1: 吸音材だけで防音しようとする
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問題点

  • 吸音材は反響を抑えるだけ
  • 音漏れは防げない

対策

  • 遮音と吸音を組み合わせる
  • 隙間対策も必須

失敗2: 部分的な対策のみ
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問題点

  • 音は弱い箇所から漏れる
  • 部分対策では効果薄

対策

  • 窓、ドア、壁、床を総合的に
  • 優先順位をつけて段階的に

失敗3: 見た目を気にしすぎる
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問題点

  • 効果より美観優先
  • 防音性能が不十分

対策

  • まず効果を優先
  • 布で覆うなど後から美観改善

原状回復のポイント
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退去時の注意点
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  1. 写真を撮っておく: 入居時の状態を記録
  2. 剥がせる材料を使う: 両面テープは剥がせるタイプ
  3. 穴を開けない: 突っ張り式、立てかけ式を活用
  4. 定期的にメンテ: 汚れや変色を防ぐ

原状回復しやすい方法
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  • 突っ張り式: 壁に穴を開けない
  • 立てかけ式: 移動可能
  • 両面テープ: 剥がせるタイプ選択
  • マスキングテープ下地: 跡が残らない

まとめ
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賃貸住宅でも、工夫次第で効果的な防音対策が可能です。予算と目的に応じて、段階的に対策を進めましょう。

防音DIYの3原則

  1. 原状回復可能な方法: 退去時のトラブル防止
  2. 効果測定: 対策の効果を数値で確認
  3. 段階的投資: 小さく始めて徐々に改善

完璧を目指す必要はありません。今の環境で最大限の工夫をして、快適な音楽ライフを楽しみましょう!

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