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自作防音室の限界と可能性:DIYでどこまで遮音できる?

·1175 文字·3 分
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sasisi344
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sasisi344
外の音が気になったりマイクの音質とかを気にするようになったので、防音に関する総合的な情報を集めているうちに、このサイトが生まれました。

「メーカーの防音室は安くても50万円…。高すぎる!」 「ホームセンターで材料を買って、自分で作れば10万円で済むんじゃないか?」

誰もが一度は考える「自作防音室(DIY)」の道。 YouTubeには成功事例もたくさん上がっていますが、安易に手を出すと**「巨大な粗大ゴミ」**を部屋に作ることになりかねません。

今回は、自作防音室のリアルな性能限界と、向き不向きについて忖度なしで解説します。

Infographic

DIY防音室の性能限界は「隙間」と「ドア」で決まる
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理論値 vs 実測値
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石膏ボードや遮音シートを何重にも貼れば、壁単体の遮音性能はプロ製品並みに出せます。これが「質量則」です。 しかし、防音室全体の性能(Dr値)は、「一番弱いところ」 で決まります。

1%の隙間が命取り
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防音の世界には恐ろしい法則があります。 「壁に1%の隙間があるだけで、遮音性能は20dB低下する」 という事実です。

素人のDIY施工では、どうしても天井や床の角にミリ単位の隙間ができます。 さらに最大の難関が 「防音ドア」 です。 気密性の高いドア(グレモンハンドル等)を自作するのは極めて困難で、ここから音が漏れ放題になります。

結果として、自作防音室の限界性能は Dr-25〜Dr-30 程度。 これは「人の話し声が少し小さくなる」レベルで、楽器の音を止めるには不十分です。

コスト:材料費だけで考えてはいけない
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「材料費5万円で作れました!」という動画もありますが、隠れたコストを忘れてはいけません。

  1. 材料費: 木材、石膏ボード、遮音シート、吸音材。まともな広さを作るなら最低10万円〜。
  2. 工具費: 丸ノコ、電動ドライバー、コーキングガンなど。
  3. 時間コスト: 設計、買い出し、施工、修正。慣れていないと平気で1ヶ月分の週末が消えます。
  4. 廃棄コスト: 失敗した時、あるいは引っ越しの時。自作の小屋を解体して捨てるのは、作るより大変です。

DIY防音室が向いている人、やめたほうがいい人
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向いている人
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  • 使用用途: ゲーム実況、テレワーク、ボーカル(歌ってみた)。
  • スキル: 日曜大工に慣れており、隙間をコーキングで埋める執念がある。
  • 環境: 戸建てで、多少音漏れしても家族が許してくれる。

向いていない人(既製品を買うべき人)
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  • 使用用途: ドラム、サックス、トランペット、ピアノ。
  • 環境: マンション・アパート(近隣トラブルが許されない)。
  • スキル: DIY初心者。

まとめ:DIYは「安さ」より「ロマン」
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自作防音室は、コスト削減の手段としてはリスクが高いです。 「だんぼっち」や中古の防音室を買ったほうが、結果的に安く、確実な性能が手に入ることが多いです。

それでも「自分の手で秘密基地を作りたい!」というロマンがある方だけ、覚悟を決めて挑戦してください。

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