防音賃貸の内見は、一般の物件とは見るべきポイントが全く違います。 「楽器可」と書いてあっても、実際は隣の音が丸聞こえ…なんて失敗を防ぐために、現場で即確認できるチェックポイントをまとめました。
この記事はスマホで表示しながら、内見時の「指示書」として使ってください。
【即答】内見時の必須持ち物リスト#
まずは準備から。これだけあれば十分です。
- スマホ(ライト、カメラ、水平器アプリ)
- メジャー(搬入経路の測定用)
- Bluetoothスピーカー(簡易的な遮音テスト用)
- スリッパ(床の響き確認用)
これらをカバンに入れたら、さっそく物件のチェックにいきましょう。
1. 防音性能のチェック(見る・叩く・聞く)#
防音性能の専門的な数値(D値)については別記事で詳しく解説していますが、内見現場では「物理的な隙間と重さ」を確認するのが手っ取り早いです。
① 壁の厚みと種類(叩く)#
壁をコンコンと軽く叩いてみてください。
- 詰まった音(ペチペチ):コンクリートや石膏ボードが密に詰まっている証拠(〇)
- 軽い音(コンコン):中が空洞(太鼓現象)になっている可能性あり(×)
特に「隣戸との境目の壁(界壁)」は重点的にチェックしましょう。
② 窓サッシの等級と隙間(見る)#
防音の弱点は常に「窓」です。サッシの右上に貼ってあるシールや刻印を見てください。
- 「T-2」以上:防音サッシとして優秀
- 二重サッシ(内窓):最強の防音対策
また、サッシを閉めた状態で手をかざし、隙間風がないかも確認を。隙間風がある=音も漏れます。
③ 換気扇からの音漏れ(聞く)#
意外な盲点が換気扇です。換気扇(レンジフードなど)を回し、外の廊下に出て音がどれくらい漏れているか聞いてみましょう。
- 詳しくは:防音賃貸の遮音性能D値とは?物件選びの指標 ※D値(遮音等級)の詳しいスペック基準を知りたい方はこちら
2. 演奏・配信環境のチェック(測る)#
防音性能が良くても、楽器が入らなかったりネットが遅かったりしては意味がありません。
① 搬入経路の幅と高さ#
グランドピアノや防音室(組み立て式)を入れる場合、以下のサイズをメジャーで実測してください。
- 玄関ドアの幅と高さ
- 廊下の曲がり角の幅
- エレベーターの奥行き
② コンセントとネット環境#
配信者やDTMerにとって命綱です。
コンセント数:機材が多い場合、1部屋に4口以上あるか。
配置:デスクを置く予定の場所にコンセントがあるか。
ネット回線:壁のモジュラージャックを確認。「光コンセント」の文字があれば光回線を直接引き込める可能性が高いです。
詳しくは:防音室のインターネット・LAN配線ガイド ※回線速度やLAN配線の詳細はこちら
3. 契約・ルールのチェック(聞く・読む)#
最後に、後々のトラブルを防ぐための契約確認です。
① 「楽器可」と「防音」の違い#
不動産屋に必ず聞いてください。「ここは『楽器相談』ですか?それとも『防音構造』ですか?」
- 楽器相談:ただの一般物件で「弾いてもいいよ」と言っているだけの場合が多い(要注意)。
- 防音構造:建物自体が防音設計されている(安心)。
② 演奏時間のルール#
「24時間演奏可」なのか「8:00〜22:00まで」なのか。規約で明確に決まっているか確認しましょう。曖昧な場合はトラブルの元です。
- 詳しくは:防音賃貸の審査と契約ポイント|特約・原状回復の注意 ※審査の通りやすさや特約事項の詳細はこちら
まとめ:迷ったら「掲示板」を見ろ#
内見の最後に、エントランスの「住人掲示板」をチラッと見てください。
もしそこに「騒音に関するご注意」という張り紙があったら、その物件は防音性能が低いか、神経質な住人がいる可能性が高いです。
逆に、張り紙がなく管理が行き届いている物件は、住人の質も良くトラブルが少ない傾向にあります。
このチェックリストを活用して、あなたにぴったりの「音を気にせず暮らせる部屋」を見つけてくださいね。
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- [比較]: 防音室付き賃貸の家賃相場は?主要都市別比較
- [審査]: 防音賃貸の審査と契約ポイント
