「楽器を思いっきり演奏したい」「配信活動を本格的にやりたい」そんな夢を叶えてくれるのが防音室付き賃貸です。
でも、いざ探そうとすると「どこで探せばいいの?」「普通の賃貸サイトには載ってないし…」と困っている人も多いはず。
この記事では、防音室付き賃貸の具体的な探し方から、家賃相場、チェックすべき設備、契約時の注意点まで、実践的な情報をまとめました。
防音室付き賃貸の探し方・物件の見つけ方#
一般的な賃貸サイトでは見つからない理由#
SUUMOやHOME’Sで「防音」と検索しても、思うような物件が出てこないことが多いですよね。
その理由は簡単で、防音室付き賃貸は超ニッチな市場だから。全国でもわずか約300件程度しかなく、一般の不動産ポータルサイトでは扱いきれないんです。
じゃあどうやって探せばいいのか?具体的な方法を5つ紹介します。
1. 防音賃貸専門の運営会社に直接問い合わせる#
これが最も確実で効率的な方法です。
防音賃貸を専門に扱っている運営会社があるので、そこに直接コンタクトを取りましょう。
主要な運営会社
株式会社リブラン
- 業界最大手(37棟・約900戸)
- 35年の運営実績
- 主に関東エリア中心
- 待機者6,000人以上の人気
- 公式サイトから物件検索・問い合わせ可能
ミュージション
- 音楽特化型の防音賃貸
- 木造でD-80を実現する独自技術
- 物件数は中規模だが専門性が高い
- 音楽家目線での物件づくり
ソナーレ
- 中堅規模の運営会社
- 関東エリアを中心に展開
- 物件によってはペット可もあり
各社の公式サイトから物件情報を見られるので、まずはウェブサイトをチェックして、気になる物件があれば問い合わせてみましょう。
2. 大手不動産ポータルサイトの特殊検索機能を使う#
完全に載ってないわけじゃないんです。探し方にコツがあります。
SUUMO
- 「こだわり条件」→「楽器相談可」「防音室」で絞り込み
- 「防音賃貸」カテゴリも一部あり
- ただし掲載数は少なめ
HOME’S(ライフルホームズ)
- 「楽器可」「楽器相談」で検索
- 詳細条件に「防音室」があることも
- 物件詳細をよく読むことが重要
at home
- 「こだわり条件」→「楽器演奏可」
- 物件説明文に「防音室付き」の記載がないか確認
重要なのは、「楽器可」と「防音室付き」は別物ということ。物件説明文をしっかり読んで、本当に防音室が付いているか確認してください。
3. 音楽大学・専門学校の学生課・生協に相談#
音大生なら、これが意外と穴場です。
東京音楽大学の例
- 学生課に防音賃貸の情報がある
- キャンパス周辺(中目黒・代官山)に約15件集中
- 先輩からの情報も得られる
- 学校と提携している不動産会社の紹介も
他の音楽大学(桐朋学園、武蔵野音大、国立音大など)でも、学生向けの住宅情報を持っていることが多いです。
音楽系の専門学校でも同様のサポートがある場合があるので、まずは学生課に聞いてみましょう。
4. 音楽仲間・SNSでの情報収集#
実は口コミが最強だったりします。
- 音楽仲間に「防音賃貸住んでる人いない?」と聞く
- TwitterやInstagramで「#防音賃貸」「#防音室付き賃貸」を検索
- 音楽系のコミュニティ・掲示板で質問
- 楽器店のスタッフに聞いてみる
実際に住んでいる人からの生の情報は、ネットには載っていない貴重な情報が得られることも。退去予定の人から直接引き継げるケースもあります。
5. 楽器店・音楽教室での情報収集#
意外と盲点なのがこれ。
大手楽器店(ヤマハ、島村楽器など)や音楽教室には、防音賃貸の情報が集まってくることがあります。
特に、防音室を販売している楽器店なら、「防音室付き賃貸」の情報も把握していることが多いです。
店員さんと仲良くなって、「いい物件情報があったら教えてください」と頼んでおくと、掘り出し物件に出会えるかも。
探し方のコツまとめ#
- 複数のルートを並行して使う(1つに絞らない)
- 早めに動く(入居希望の半年~1年前から)
- 待機リストに登録(人気物件は空き待ち必須)
- 妥協点を決めておく(完璧な物件は見つからないと心得る)
地域別の家賃相場と物件数#
全国の物件分布#
2025年時点で、全国に約287件の防音室付き賃貸があります。でも、分布がめちゃくちゃ偏ってるんです。
エリア | 物件数 | 割合 | 主要都市 |
---|---|---|---|
関東 | 226件 | 78.7% | 東京、神奈川、埼玉、千葉 |
関西 | 26件 | 9.1% | 大阪、京都、神戸 |
九州・沖縄 | 20件 | 7.0% | 福岡中心 |
その他 | 15件 | 5.2% | 名古屋、札幌、仙台など |
約8割が関東に集中してます。地方在住の方には厳しい現実ですね…
東京エリアの家賃相場#
都心部(渋谷・新宿・港区など)
- プレミアムグレード: 25~30万円
- スタンダードグレード: 20~25万円
- ベーシックグレード: 15~20万円
音楽大学周辺(中目黒・代官山・調布など)
- 平均家賃: 20~25万円
- 学生向けでもこの価格帯
- 待機期間: 6~12ヶ月も普通
東京近郊(練馬・立川・川崎など)
- プレミアムグレード: 18~22万円
- スタンダードグレード: 15~18万円
- ベーシックグレード: 12~15万円
都心から離れると、月3~5万円は安くなります。通勤・通学とのバランスで判断ですね。
関西エリアの家賃相場#
関東より20~30%安いのが魅力です。
大阪市内
- プレミアムグレード: 18~22万円
- スタンダードグレード: 14~18万円
- ベーシックグレード: 11~14万円
京都・神戸
- 平均家賃: 13~17万円
- 物件数は限定的だが、文化的な魅力あり
関西は東京より競争が緩いので、狙い目かもしれません。
九州・その他エリアの家賃相場#
福岡市
- プレミアムグレード: 15~18万円
- スタンダードグレード: 12~15万円
- ベーシックグレード: 9~12万円
関東と比べて40~50%も安いです。地方都市の中では物件数も比較的多め(約20件)。
名古屋・札幌・仙台など
- 平均家賃: 10~15万円
- 物件数: 各都市数件程度
- 選択肢は限られるが、見つかればコスパ良好
一般賃貸と比べた価格差#
参考までに、同じエリアの一般賃貸との価格差を見てみましょう。
エリア | 一般賃貸 | 防音賃貸 | 差額 | プレミアム率 |
---|---|---|---|---|
東京都心 | 15万円 | 22万円 | +7万円 | +47% |
東京近郊 | 12万円 | 16万円 | +4万円 | +33% |
大阪市内 | 10万円 | 14万円 | +4万円 | +40% |
福岡市内 | 8万円 | 11万円 | +3万円 | +38% |
平均して30~50%の価格プレミアムがあります。これは防音室という特殊設備の対価なので、仕方ない部分ではあります。
防音性能と設備のチェックポイント#
防音性能の見方(D値とは?)#
物件情報に「D-60」とか「D-70」って書いてあるの、見たことありますよね。これが防音性能の指標です。
D値の目安
- D-40~50: 一般的なマンションレベル、ほぼ防音効果なし
- D-50~60: 軽めの楽器・声楽なら大丈夫
- D-60~70: ピアノ・管楽器も安心して演奏できる
- D-70~80: ドラムなど大音量楽器もOK
D値が10上がるごとに、体感的な音量が約半分になるイメージです。
楽器別に必要な防音性能#
自分の楽器に合った性能を選びましょう。
楽器 | 推奨D値 | 重要ポイント |
---|---|---|
ドラム | D-65以上 | 振動対策必須(D値だけでは不十分) |
グランドピアノ | D-60以上 | 天井高3m、床荷重400kg以上必要 |
アップライトピアノ | D-50~55 | 標準的な防音室で対応可 |
管楽器 | D-50~55 | 音の指向性を考慮した配置 |
弦楽器 | D-50~55 | 音響バランスも重視 |
声楽・歌 | D-40~50 | 比較的低い性能でもOK |
DTM・配信 | D-45~60 | 用途により幅がある |
ドラムの注意点
ドラムは音量だけじゃなく振動が問題です。D-70でも振動対策がなければ苦情が来る可能性があります。
必ず確認すべきこと:
- 浮床構造になっているか
- 振動対策の仕様は?
- 実際に電子ドラムでも苦情が来ないか
防音室のサイズ#
カタログに「2畳」と書いてあっても、実際に見ると狭く感じることが多いです。
サイズ別の使用感
1.5畳(約2.5㎡)
- 一人で楽器演奏
- 楽器+譜面台でほぼいっぱい
- 適する用途: 弦楽器、管楽器、声楽、配信
2畳(約3.3㎡)
- 一人で余裕を持って演奏
- 楽器+機材の配置も可能
- 適する用途: アップライトピアノ、DTM、小規模レコーディング
2.5畳以上(約4㎡~)
- かなり余裕がある
- 機材を多く置ける
- 適する用途: グランドピアノ、複数人での練習、本格的なレコーディング
可能なら、自分の楽器を持ち込んで実際に試奏させてもらいましょう。
換気・空調設備(超重要!)#
防音室は密閉性が高いので、換気が悪いと地獄です。マジで。
夏場に1時間演奏したら汗だくで熱中症寸前…なんて話、よく聞きます。
必ずチェックすべき設備
✅ 専用換気扇がある
- 防音型の換気扇が理想
- 換気能力は十分か(何分で空気が入れ替わるか)
✅ エアコンが防音室内にある
- 共用エアコンだと防音室まで効かないことも
- 冷房・暖房両方の能力確認
✅ 温湿度管理ができる
- 温度計・湿度計の設置
- 特に楽器保護のため湿度管理は重要(目安: 50~60%)
✅ 除湿器・加湿器の設置スペース
- 季節によって必要になる
- コンセントの数も確認
内見時の確認方法
実際に防音室に入って、以下を試してみてください:
- ドアを閉めて5分間じっとしてみる
- 息苦しくないか
- 空気の流れを感じるか
- 湿気っぽくないか
電源・コンセント#
意外と見落としがちだけど、超重要なポイントです。
確認事項
- コンセントの数(最低3~4口は欲しい)
- 電源の容量(アンペア数)
- 配置(使いやすい位置にあるか)
- 延長コードの必要性
DTMや配信をする人は、電源の安定性も重要。ノイズが乗らないか、ブレーカーが落ちないか確認を。
音響環境・吸音性能#
防音(遮音)と吸音は別物です。
遮音: 外に音を漏らさない 吸音: 室内の音の反響をコントロール
吸音が不十分だと、室内で音が反響しまくって、練習しづらかったり録音のクオリティが下がったりします。
チェックポイント
- 壁・天井に吸音材が貼られているか
- 音の反響が強すぎないか
- 必要に応じて自分で吸音材を追加できるか
防音ドアの気密性#
ドアは音漏れの最大の弱点です。
良い防音ドアの特徴
- 二重構造になっている
- パッキンがしっかりしている
- 閉めた時にカチッと密閉される感じ
- 隙間がない
内見時は、必ず何度かドアを開け閉めして、動作確認してください。
契約前に確認すべき注意点#
演奏可能時間の確認#
「24時間演奏OK」と書いてあっても、実際には暗黙のルールがあることも。
確認すべきこと
- 本当に24時間いつでもOKか
- 深夜・早朝の演奏制限はないか
- 音量制限はあるか
- 他の入居者とのトラブル事例はあったか
契約書だけでなく、管理会社や大家さんに口頭でも確認しておくと安心です。
演奏可能な楽器の種類#
「防音室付き」だからといって、どんな楽器でもOKとは限りません。
- ドラムはNG(振動のため)という物件もある
- 管楽器は深夜NGというルールも
- 複数人での演奏・バンド練習の可否
自分の楽器が明確に許可されているか、文書で確認しましょう。
搬入経路と床荷重#
特に大型楽器の人は、ここで失敗すると悲劇です。
グランドピアノの場合
- 搬入経路の幅・高さ(階段、廊下、エレベーター)
- クレーン使用の可否(窓からの搬入)
- 床の耐荷重(400kg以上必要)
- 追加の補強が必要か
ドラムセットの場合
- 搬入自体は容易だが、振動対策の確認が最重要
- 防振マットの使用義務があるか
契約前に、搬入業者に下見してもらうのもアリです。
初期費用の内訳#
防音賃貸の初期費用は、一般賃貸より高めになることが多いです。
一般的な内訳
- 敷金: 2~3ヶ月分(一般賃貸より多い)
- 礼金: 1~2ヶ月分
- 仲介手数料: 1ヶ月分
- 前家賃: 1ヶ月分
- 火災保険: 2~3万円
- 鍵交換代: 1~2万円
- 保証会社利用料: 家賃の50%程度
合計で家賃の5~7ヶ月分は見込んでおきましょう。
退去時の原状回復#
防音室特有のルールがあることも。
確認すべきこと
- 通常の使用による傷・汚れの範囲
- 防音室内部の清掃基準
- 設備の破損時の負担割合
- 退去時のクリーニング費用
特に、楽器の演奏による床や壁の振動で生じた損傷が、どこまで許容されるかは要確認です。
契約期間と更新#
よくあるパターン
- 2年契約が一般的
- 自動更新 or 更新料あり
- 中途解約の違約金
人気物件だと、「最低3年は住んでほしい」という条件があることも。自分のライフプランと合わせて検討しましょう。
入居審査の基準#
防音賃貸は一般賃貸より審査が厳しめです。
審査のポイント
- 月収が家賃の3倍以上(目安)
- 安定した収入源
- 職業・勤務先(音楽家でも問題ない場合が多い)
- 連帯保証人 or 保証会社の利用
- 過去のトラブル歴
音大生の場合、親御さんの収入証明が必要になることがほとんどです。
近隣住民との関係#
防音賃貸といえども、コミュニティの一員として適切に振る舞うことが大切。
- 入居時の挨拶(必須ではないが、した方が無難)
- 共用部分でのマナー
- ゴミ出しルール
- 深夜の出入りは静かに
他の入居者も音楽関係者が多いので、理解はありますが、最低限のマナーは守りましょう。
入居待ちリストとその対策#
人気物件は入居待ち必須#
残念ながら、良い物件ほど空きがないのが現実です。
待機期間の目安
- 人気物件(都心・音大周辺): 6ヶ月~1年以上
- 中堅物件: 3~6ヶ月
- 新規物件・郊外: 即入居可能なことも
リブランの待機者リストには6,000人以上が登録されているとか。競争率、ヤバいです。
待機リスト登録の流れ#
運営会社に問い合わせ
- 希望エリア・条件を伝える
- 現在の空室状況確認
待機リスト登録
- 登録料が必要な場合も(数千円程度)
- 希望条件を詳しく登録
定期的な連絡
- 月1回程度、状況確認の連絡を
- 条件変更があればすぐ伝える
空室通知
- 条件に合う物件が空いたら連絡が来る
- 即決が基本(他の人にも声がかかっている)
入居確率を上げるコツ#
1. 複数の運営会社に登録
- リブラン、ミュージション、ソナーレなど
- エリアが重複していても問題なし
2. 条件に柔軟性を持たせる
- 駅からの距離を少し妥協
- 築年数を気にしすぎない
- 階数の希望を緩和
3. 引っ越し時期を柔軟に
- 「〇月までに」ではなく「良い物件があればいつでも」というスタンス
- 退去シーズン(3月・9月)は空きが出やすい
4. こまめに連絡を取る
- 月1回は状況確認の連絡
- 「まだ探してます」というアピール
5. 新規物件情報をキャッチ
- 運営会社のSNSやメルマガ登録
- 新規物件は競争率が低いことも
よくある失敗例と対策#
失敗例1: 防音性能を過信した#
「D-60って書いてあったから大丈夫だと思ったら、結構音が漏れる…」
原因
- D値は実験室での理想値
- 実際の住環境では性能が下がることも
- 低周波音(ドラムのバスドラムなど)は遮音しにくい
対策
- 内見時に実際に音を出させてもらう
- 隣室や外での聞こえ方を確認
- ドラムなら振動対策の有無も確認
失敗例2: 夏場の暑さを甘く見た#
「換気扇あるから大丈夫だと思ったら、夏は地獄だった…」
原因
- 防音室は密閉性が高く熱がこもる
- 換気扇だけでは追いつかない
- エアコンの能力不足
対策
- 内見は夏場にも行く(可能なら)
- 防音室専用エアコンがあるか確認
- 実際に住んでいる人の口コミを調べる
- 扇風機やサーキュレーターの併用も検討
失敗例3: 搬入で失敗#
「契約してから、グランドピアノが入らないことが判明…」
原因
- 搬入経路の確認不足
- 床荷重の確認漏れ
- クレーン搬入の可否未確認
対策
- 契約前に搬入業者に下見してもらう
- 図面で確認するだけでなく、実際に測る
- 窓からの搬入が必要な場合、追加費用も確認
失敗例4: 思ったより狭かった#
「2畳って聞いてたけど、実際は機材置いたらほぼスペースない…」
原因
- カタログの数字だけで判断
- 自分の機材量を考慮してなかった
- 内見時に機材配置をイメージしなかった
対策
- 必ず現地で広さを体感
- 自分の楽器・機材を持ち込んでレイアウト確認
- 収納スペースの有無も確認
失敗例5: 初期費用で予算オーバー#
「敷金3ヶ月って聞いてなかった!予算足りない…」
原因
- 初期費用の内訳を詳しく聞いていなかった
- 一般賃貸と同じ予算感で考えていた
対策
- 問い合わせ段階で初期費用の総額を確認
- 家賃の6~7ヶ月分を用意しておく
- 分割払いの可否も聞いてみる
まとめ:防音室付き賃貸探しのチェックリスト#
最後に、物件探しから契約までのチェックリストをまとめます。
探し方段階#
- 防音賃貸専門会社(リブラン、ミュージションなど)に問い合わせ
- 大手不動産サイトで「楽器可」「防音室」で検索
- 音楽大学・専門学校の学生課に相談(学生の場合)
- SNS・音楽仲間からの情報収集
- 複数の運営会社の待機リストに登録
物件情報段階#
- 防音性能(D値)が自分の楽器に適しているか
- 防音室のサイズは十分か
- 家賃が予算内か
- 立地・アクセスは許容範囲か
- 初期費用の総額を確認
内見段階#
- 実際に音を出して防音性能を体感
- 隣室・外での音の聞こえ方確認
- 防音室のサイズを体感(機材を持ち込んで配置確認)
- 換気・空調設備の確認(実際に動かしてみる)
- 防音室内で5分間過ごして息苦しさチェック
- コンセントの数と配置
- 防音ドアの気密性・動作確認
- 搬入経路の確認(階段、廊下、エレベーター)
- 共用部分の雰囲気
- 駐輪場・駐車場の有無と費用
- ゴミ置き場の位置と管理状況
契約前確認段階#
- 演奏可能時間(24時間OKか、制限があるか)
- 演奏可能な楽器の種類(自分の楽器が明記されているか)
- 複数人での演奏・バンド練習の可否
- 音量制限の有無
- 搬入経路の最終確認(業者の下見推奨)
- 床荷重の確認(グランドピアノなど重量楽器の場合)
- 初期費用の詳細な内訳
- 敷金・礼金の金額
- 保証会社の利用条件
- 契約期間と更新条件
- 中途解約時の違約金
- 退去時の原状回復範囲
- 近隣トラブル事例の有無
- 管理会社の対応評判
契約段階#
- 契約書の全条項を読む(特に特約事項)
- 防音室の使用に関する規約確認
- 禁止事項の確認
- 設備故障時の対応窓口
- 緊急連絡先の確認
- 火災保険の内容確認
- 入居日の確定
- 鍵の受け取り方法
入居準備段階#
- 搬入日程の調整
- 大型楽器の搬入手配
- 除湿器・加湿器の準備(必要に応じて)
- 延長コード・電源タップの用意
- 防振マットの準備(ドラムなど)
- 吸音材の追加購入(必要に応じて)
- 温湿度計の準備
- 近隣への挨拶(任意だが推奨)
- 防音室の使い方説明を受ける
- 換気システムの操作方法確認
最後に:防音室付き賃貸で音楽ライフを充実させよう#
防音室付き賃貸を探すのは、正直言って簡単じゃありません。
- 物件数が少ない(全国で約300件)
- 人気物件は入居待ち必須
- 家賃は高め(一般賃貸より30~50%高)
- 探し方にコツがいる
でも、時間を気にせず音楽に没頭できる環境は、お金では買えない価値があります。
実際、防音室付き賃貸に住んでいる人の満足度は高く、**約70%の人が「住み続けたい」**と答えています。
こんな人に防音室付き賃貸はおすすめ#
✅ 音楽大学・専門学校に通っている ✅ プロの音楽家・音楽講師 ✅ 配信活動を本格的にしたい ✅ 夜間しか練習時間が取れない ✅ 近隣トラブルのストレスから解放されたい ✅ 5年以内の居住を考えている
探し方のポイント再確認#
- 専門運営会社に直接コンタクト(最短ルート)
- 複数の情報源を並行活用(選択肢を増やす)
- 早めに動く(半年~1年前から)
- 待機リストに登録(空き待ち覚悟)
- 内見は念入りに(実際に音を出す、設備を確認)
- 契約条件は細かく確認(後悔しないために)
妥協と優先順位#
完璧な物件は存在しません。以下のような優先順位をつけておくと、判断がスムーズです。
絶対に譲れない条件
- 防音性能(自分の楽器に必要なレベル)
- 立地・アクセス(通勤・通学)
- 予算(家賃・初期費用)
できれば欲しい条件
- 防音室の広さ
- 築年数
- 設備のグレード
- 階数
妥協できる条件
- 駅からの距離(徒歩15分→20分)
- 築年数(10年→15年)
- 部屋全体の広さ(防音室以外)
見つからない場合の代替案#
どうしても防音室付き賃貸が見つからない、または予算が合わない場合は、以下の選択肢も検討してみてください。
1. 一般賃貸+簡易防音ブース
- だんぼっち(6~15万円)などの簡易ブース
- 配信・軽い楽器練習なら十分
- 初期費用を抑えられる
2. シェアハウス型音楽賃貸
- 防音スタジオを複数人でシェア
- 家賃を抑えられる
- コミュニティもできる
3. 練習スタジオの時間貸し利用
- 必要な時だけスタジオを借りる
- 月2~3万円で週数回利用できる
- 自宅は普通の賃貸でOK
4. 地方への移住も視野に
- 福岡なら東京の半額で借りられる
- リモートワーク可能なら検討の価値あり
最後の最後に#
防音室付き賃貸は、音楽を本気で追求する人にとって、最高の環境です。
探すのは大変だし、家賃も高いけど、「いつでも演奏できる」という自由は、お金に代えられません。
この記事が、あなたの理想の防音室付き賃貸探しに少しでも役立てば嬉しいです。
参考リンク
- リブラン公式サイト: https://www.livlan.co.jp/
- ミュージション公式サイト: https://www.musision.co.jp/
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良い物件が見つかりますように!頑張ってください!🎵