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2026/10/18 JA

個室ブースを自宅に置くなら|価格の目安と防音の限界、暑さ・設置の注意点

個室ブースを自宅に置く場合、デスクを囲むパーティション型は6万円台〜、天井つきの1人用は35万〜44万円前後(2026年10月時点の公式価格)、月額レンタルは1万円台〜が目安です。防げる音の限界、暑さと換気、サイズ・賃貸・消防の確認点、安く済ませる方法を表で整理します。

個室ブースを自宅に置くなら、選択肢はデスクを囲むパーティション型(6万円台〜)、天井つきの1人用ブース(35万〜44万円前後)、月額レンタル(1万円台〜)の3つです(2026年10月時点の公式価格の例)。

どれも防げるのは会話の声と、家族の視線までで、楽器や歌の音を止める防音室とは別物です。

「Web会議のたびに、家族に『静かにして』と頼むのがつらい」。

「自分の声が筒抜けで、話す内容を選んでしまう」。

個室ブースを探す人の多くは、防音の数字よりも、気兼ねなく話せる自分だけの場所を求めています。

この記事では、自宅に置ける個室ブースの種類と価格、買ってから後悔しやすい防音・暑さ・設置の注意点を整理します。

個室ブースとは?防音室との違い

個室ブースは、1〜数人が入れる箱型の個室で、オフィスや駅でWeb会議や電話に使われているものです。

ワークブース、テレワークブース、集中ブースとも呼ばれます。

防音室と似ていますが、作られた目的が違います。

比べる点個室ブース防音室
目的会話の声と視線をさえぎる楽器・歌などの大きな音を外に漏らさない
防音の表し方「騒音軽減」「◯dBカット」など。条件がメーカーごとに違うDr値(Dr-30〜Dr-40など)の等級
見た目窓やガラスのドアがあることが多い窓がないか小さく、密閉されている
向いている音話し声、キーボード、電話ピアノ、管楽器、歌、配信の大声
1人用の価格の例6万円台〜40万円台(自宅向けの例)7万円台〜100万円超

話す声を家族に聞かれたくないなら個室ブース、楽器や歌の音を近所に漏らしたくないなら防音室、と考えると選び間違えません。

自宅に置ける個室ブースの種類と価格

自宅向けに選びやすいものを、メーカー・レンタル会社の公式ページで確認した価格の例とあわせてまとめました(2026年10月18日確認)。

種類価格の例防げるもの向いている人
パーティション型(デスクを囲む。天井なし)66,000円(4枚)〜170,500円(6枚)視線、周りの話し声の反響まず安く集中できる場所を作りたい
天井つきの1人用ブース349,800円(Easy Booth、送料別)、437,800円(サンワサプライ SPT-PB009)視線、会話の声の一部毎日Web会議がある在宅ワーカー
オフィス向けの高機能ブースオープン価格が多い視線、会話の声。エアコン付きもある自宅の一室を業務用に使い込む人
月額レンタル月14,900円〜(レントプラス CONBOX)製品による買う前に試したい、短期間だけ使う

出典: サンワサプライ ワークブース、Easy Booth(CONOC)、レントプラス

パーティション型

フェルトなどの吸音パネルで、デスクの周りを囲むタイプです。

サンワサプライのパーティションブースは、4枚入りで66,000円、6枚入りで170,500円(いずれも税込)です。

天井がないため、声は上から抜けます。

防音というより、視線を切って集中するための道具と考えてください。

天井つきの1人用ブース

四方と天井を囲み、ドアで出入りする、いわゆる「個室」のタイプです。

CONOCのEasy Boothは349,800円(税込・送料別)で、重さ約40kg、大人2〜3人で10分ほどで組み立てられます。

外寸は幅1,270mm×奥行900mm×高さ1,900mmで、換気ファン・照明・2口の電源タップが付いています。

サンワサプライのSPT-PB009は437,800円(税込)で、Web会議や個人作業向けの「セミクローズ型」と案内されています。

どちらも公式に遮音の数値はなく、Easy Boothは「完全防音の製品ではありません」と明記しています。

オフィス向けの高機能ブース

駅やオフィスで見かけるテレキューブのような製品は、エアコンを備えたものもあります。

ただし、多くはオープン価格で、設置工事を前提にしています。

たとえばアイリスチトセのテレキューブAIRは、天井高2,400mm以上と段差のない床を設置の条件にしています(アイリスチトセ)。

天井高2,400mmは「どの家にもある高さ」ではない

天井高2,400mmは、今の新築住宅でよく使われる高さですが、法律で決まった基準ではありません。

建築基準法(施行令第21条)が居室に求める天井高は、2.1m以上です。

ハウスメーカーの多くが標準仕様を2,400mmにしているため「普通の高さ」と思われがちですが、いつから一般的になったかを示す公的な基準はありません。

実際に、築年数の古いマンションでは天井高2.2〜2.3m程度の住戸も見られます(野村不動産ソリューションズ ノムコム)。

築年数の古い家ほど、天井高2,400mm以上を条件にしたブースは置けない可能性が高くなります。

新しい家でも、梁の下や下がり天井、勾配天井の部分は、ほかより低くなっています。

築年数で判断せず、置きたい場所の天井を実際にメジャーで測ってください。

なお、高さ1,900mm前後の組み立て式ブース(前述のEasy Boothやサンワサプライの製品)なら、天井高2.1〜2.3mの部屋にも収まります。

天井との間にどれだけ隙間が必要かは製品ごとに違うため、購入前に設置条件を確認しましょう。

月額レンタル

レントプラスでは、個室ブースを月額で借りられます。

公式ページの月額は、CONBOXが14,900円〜、Priwsが22,000円〜、One-Bo Plusが29,200円〜です。

配送・搬入設置の費用込みで初期費用はかからない一方、1年未満の契約は割高になると案内されています。

個人で自宅に置く契約ができるかは、申し込み前に確認してください。

個室ブースの防音はどこまで?

個室ブースの防音性能は、「家族に会話の内容を聞き取られにくくする」程度と考えるのが現実的です。

オフィス向けのブースでは、メーカーが「約24〜42dBカット」などと表記していることがあります。

ただし、測る条件がメーカーごとに違うため、数字どうしを比べても意味がありません。

防音室のDr値とも別の物差しなので、「◯dBだからDr-◯◯相当」と換算することもできません。

自宅で使うときは、次のように考えると期待外れになりにくくなります。

音個室ブースでの目安
自分の話し声(Web会議)内容は聞き取りにくくなるが、声がしていることは分かる
家族の声・テレビの音小さくなるが、消えはしない
子どもの走る音・足音床を伝わる音なので、ほとんど防げない
楽器・歌外に漏れる。防音室が必要

マイクに家族の声が入るのを防ぐなら、ヘッドセットとノイズ抑制機能の併用が効きます。

ブースは声と視線を減らし、マイクの工夫が残りの音を消す、という分担です。

家族の声やWeb会議の声漏れの対策を、手軽なものから順に知りたい場合は、次の記事で整理しています。

在宅ワークの音の悩みと防音|家族の声・Web会議の声漏れ・寝室仕事の対策を整理

個室ブースは暑い?エアコンと換気の確認

自宅用の個室ブースで、いちばん後悔が多いのが暑さです。

1人用ブースの中の空気は2㎥ほどしかありません。

そこに、人の体から出る熱(安静時でおよそ100W)と、パソコンやモニターの熱が加わります。

換気がないと、短い時間で中が暑く、息苦しくなります。

買う前に、次の3点を確認してください。

  • 換気ファンの有無 : 付いていない製品もある。付いていれば、外の空気を入れ替えられる
  • 置く部屋のエアコン : ブースにエアコンがなければ、部屋を冷やして換気ファンで空気を入れる形になる。夏は部屋の温度を低めにしておく
  • 使う時間 : 1時間を超える会議が多いなら、途中でドアを開けて空気を入れ替える前提で考える

エアコン付きのブースは、オフィス向けの高価格帯が中心です。

格安の防音室で起きる暑さの問題と対策は、格安防音室は夏に地獄化する?だんぼっち・OTODASU排熱リスクと中古購入の注意点でも詳しく扱っています。

自宅に置く前に確認すること

個室ブースは「置くだけ」で使える一方、自宅ならではの確認点があります。

確認すること見るポイント
大きさ1人用でも幅・奥行1m前後、高さ1.9m前後。ドアを開ける場所も必要
天井高照明・エアコン付きの製品は、天井高2,400mm以上を条件にしていることがある。築年数の古い住宅は2.2〜2.3mの部屋もあるため、実際に測る
搬入組み立て式か、完成品か。階段や廊下、玄関ドアを通るか
床重い製品は床の耐荷重とキズ。賃貸なら敷物で床を保護する
電源パソコン・モニター・換気ファンを同じコンセントからとって、容量を超えないか
賃貸・マンション壁や床に固定しないか。管理規約や原状回復で問題にならないか

消防法は気にする必要がある?

「個室ブース 消防法」と検索されるのは、主にオフィスに置く場合です。

天井と壁で囲われたブースは、オフィスや店舗に置くと、スプリンクラーや火災感知器の扱いが問題になります。

東京消防庁は「可動式ブース」の扱いを定めていて、床面積や材料などの条件を満たせば、ブース内の設備を免除できるとしています(東京消防庁 可動式ブースに係る消防用設備等の取扱い)。

一般の住宅は、オフィスビルとは消防設備の決まりが違います。

それでも、ブースの中で暖房器具など火を使わない、配線をタコ足にしないの2点は守ってください。

マンションの共用部に置く場合や、自宅を事務所として使う場合は、所轄の消防署に相談してください。

個室ブースを安く済ませる方法

予算を抑えたいときは、目的から逆算して選ぶと、無駄な出費を避けられます。

方法費用の目安向いている人注意点
パーティションで囲む6万円台〜視線を切れれば十分な人声はほとんど防げない
中古を買う新品より安いが個体差が大きいオフィス撤去品を自分で運べる人送料・組み立て・部品の欠品。換気ファンが動くか確認する
月額で借りる月14,900円〜半年〜1年だけ使う人1年未満は割高。個人契約の可否を確認する
時間貸しの個室を使う15分330円〜大事な会議の日だけ個室がほしい人自宅では使えない。移動が必要
自作する材料費数万円〜工作が苦にならない人換気と重さの設計が難しい

Web会議が週に1〜2回なら、駅の個室ブースやレンタルスペースを使うほうが安く済むことがあります。

時間貸しの選択肢は、防音スペースのレンタルとは?5種類の料金の目安と用途別の選び方・探し方で比較しています。

クローゼットなどを使って自作する方法は、防音室を自作する方法|クローゼットDIYで3万円から作れる録音ブースを参考にしてください。

個室ブースより防音室を選ぶべき人

次に当てはまるなら、個室ブースではなく防音室を検討してください。

  • 楽器を弾く : 個室ブースは楽器の音量を想定していない
  • 歌う・大きな声で配信する : 声が大きいと、ブースの外にはっきり聞こえる
  • 夜に音を出す : 近所への音漏れが問題になるなら、遮音の等級が示された防音室が必要

組み立て式の防音室の選び方と価格は、組み立て式防音室おすすめ比較|用途別(楽器・ゲーム・配信)と価格帯で整理しています。

よくある質問

自宅用の個室ブースはいくらで買える?

デスクを囲むパーティション型なら6万円台から、天井つきの1人用ブースなら35万〜44万円前後が公式価格の例です(2026年10月時点)。

月額レンタルなら月1万円台から借りられます。

個室ブースに入れば、Web会議の声は家族に聞こえない?

聞き取りにくくはなりますが、まったく聞こえなくなるわけではありません。

話す内容を絶対に聞かれたくない場合は、別の部屋を使うか、ブースとヘッドセットを組み合わせてください。

個室ブースにエアコンは必要?

夏に1時間以上こもるなら、換気ファン付きの製品を選び、置く部屋のエアコンで室温を下げておく必要があります。

まとめ

  • 自宅に置ける個室ブース : パーティション型(6万円台〜)、天井つきの1人用(35万〜44万円前後)、月額レンタル(月1万円台〜)
  • 防げるもの : 会話の声と視線。楽器・歌・足音は防げない
  • いちばんの注意点 : 暑さ。換気ファンの有無と、置く部屋のエアコンを確認する
  • 置く前の確認 : 大きさ、天井高、搬入、床、電源、賃貸の規約
  • 安く済ませるなら : 目的が視線ならパーティション、会議の日だけなら時間貸しの個室

まずは「誰の、どの音を、どこまで防ぎたいか」を決めてから、種類を選んでください。

KEYWORDS
#個室ブース#ワークブース#テレワーク#在宅ワーク#Web会議#防音ブース
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