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2026/7/14 JA

東京防音レビュー|ホワイトキューオンとOkudakeは合うか

1980年創業の老舗・東京防音の吸音材ホワイトキューオンと卓上防音ブースOkudakeを、ピアノ防音・在宅ワーク・DIY吸音のどの悩みに向くか目的別に検証します。

「東京防音」という社名をECサイトやニュースで見かけて、気になっている方は多いのではないでしょうか。1980年創業、ピアノ防音一筋から事業を広げてきた老舗ですが、看板商品のホワイトキューオン(吸音材)とOkudake(卓上防音ブース)が、自分の悩みに合うのかは製品名だけでは判断しにくいところです。本記事では、それぞれが向く悩みと向かない悩みを整理します。

東京防音とはどんな会社か

東京防音株式会社は埼玉県朝霞市に本社を置く、1980年設立の防音専門メーカーです。もともとはピアノ防音から事業をスタートし、40年以上かけて住宅・法人向けの防音工事、DIY向けの吸音材まで事業領域を広げてきました。未上場企業のため売上規模などの公開データは限定的ですが、楽天市場・Yahoo!ショッピング・モノタロウ・ヨドバシといった主要ECチャネルでの取り扱いが長く続いており、防音DIY資材の定番ブランドとして名前が挙がることの多い会社です。

会社としての強みは、「工事を伴う本格防音」と「工事不要のDIY・置くだけ防音」の両方を製品ラインとして持っている点にあります。今回取り上げるホワイトキューオンとOkudakeは、後者のDIY・簡易防音の側に属する製品です。

2つの看板商品と、それぞれが向く悩み

東京防音の製品を検討するときにまず整理したいのは、ホワイトキューオンとOkudakeは、そもそも解決する悩みが違うという点です。

  • ホワイトキューオン : ペットボトル再生ポリエステル製の吸音材。壁・天井・隙間に自分で貼って部屋の反響や音漏れを軽減したい人向け
  • Okudake : 机の上に置くだけの卓上防音パーテーション。在宅ワークのWeb会議・配信・ボイスチャットの声漏れを抑えたい人向け
  • 共通点 : どちらも工事不要・原状回復可能で、賃貸住宅でも導入しやすい
  • 注意点 : どちらも「吸音」中心の製品であり、壁越しの騒音を完全に遮断する遮音工事の代替にはならない

以下、それぞれの特徴と、実際にどのくらいの価格帯で導入できるかを見ていきます。

ホワイトキューオン:DIY吸音材としての実力

ホワイトキューオンは、ペットボトルを再生したポリエステル100%の吸音材で、エコマーク認証も取得しています。柔らかく軽量で、はさみで切りやすいため、賃貸の壁に立てかけたり、押し入れ・クローゼットの内側に貼ったりといったDIY施工がしやすいのが特徴です。

厚みは用途別に4タイプ展開されています。

  • 厚み50mm : 壁面対策用。吸音効果を優先したいときの基本サイズ(目安価格 740円〜)
  • 厚み10mm : 隙間・天井用の薄手タイプ(目安価格 520円〜)
  • 厚み7mm : 敷き込み・防振対策用(目安価格 4,980円〜)
  • ふわふわタイプ : クッション材・充填材向け(目安価格 550円〜)

加工済みのパネル製品は1,920円〜15,400円程度、サイズオーダー品は14,000円前後からと幅があります(2026年7月時点、東京防音オンラインストア・楽天市場店の実売価格を参照)。

ここで押さえておきたいのが「吸音」と「遮音」の違いです。ホワイトキューオンのような多孔質の吸音材は、音のエネルギーを熱に変えて部屋の中の反響を減らすことは得意ですが、質量が軽いため、壁を隔てた隣室への音の伝わり自体を遮断する力(遮音性能)は高くありません。ピアノの防音アイテムとして紹介されることが多い製品ですが、実際には防振ステージや防音ECOパネルなど遮音性能を持つ製品と組み合わせて使うのが東京防音自身の想定する使い方です。「反響が減って音がすっきりする」ことと「隣の部屋に聞こえなくなる」ことは別物だと理解したうえで選ぶ必要があります。

なお、ニトリの吸音パネルなど他社のDIY吸音材と同じ物理特性(吸音であって遮音ではない)を持つため、選び方の基本的な考え方はニトリ防音は壁に効果ある?吸音パネル・マット・シートを実測検証も参考になります。

Okudake:在宅ワーク・配信向け卓上防音ブース

Okudakeは、2021年にコロナ禍のテレワーク急増を受けてMakuakeでクラウドファンディング先行販売され、そのまま一般販売に切り替わった製品です。机の上に置くだけで組み立てられる簡易パーテーションで、Web会議の声漏れや周囲の生活音の混入を抑えたい在宅ワーカー、ゲーム実況・配信のボイスチャット環境を整えたい人を主なターゲットにしています。

サイズは4展開で、遮音効果の目安(メーカー公表値)とあわせて整理すると次の通りです。

モデルサイズ目安遮音効果目安参考価格帯
SMALL幅635×奥行455×高さ455mm約-5dB1万円台〜
DESK幅940×奥行455×高さ455mm約-5dB1万円台後半〜
PRO幅960×奥行600×高さ660mm約-10dB4万円台〜
PRO MAX幅1400×奥行800×高さ860mm約-15dB6万円前後〜

(2026年7月時点、東京防音オンラインストアの公表値を参照。実際の遮音効果は設置環境・声量によって変動します。)

数値だけを見ると「マイナス15dB」は大きく聞こえますが、これは周囲の話し声や生活音がマイクに乗る音量を抑える効果であり、部屋自体の防音性能を上げるものではありません。隣室・階下への音漏れを本格的に止めたい場合は、当サイトで扱っているだんぼっちやOTODASUのような組み立て式防音ブース、あるいは防音室ユニットの検討が必要になります。Okudakeはあくまで「机の上で完結する、声のこもり・反響対策」と捉えるのが実態に近い位置づけです。

在宅ワークの部屋づくり全体を考えたい方は、「寝室でテレワーク」がつらい理由。睡眠と仕事を分ける「部屋の中の部屋」レイアウトも参考にしてみてください。

競合製品との違い:何を基準に選ぶか

同じ「置くだけ・貼るだけ」で使えるDIY防音アイテムでも、メーカーによって得意な用途が異なります。悩み別に整理すると次のようになります。

悩み東京防音(ホワイトキューオン/Okudake)主な競合の位置づけ
壁の反響・生活音を手軽に軽減したいホワイトキューオン。ピアノ防音由来の吸音ノウハウが強みニトリの吸音パネル等。価格・入手性は近いが専門性は東京防音に分がある
Web会議・配信の声漏れを机の上で抑えたいOkudake。工事不要でコンパクト、着脱・収納がしやすいだんぼっち・OTODASU等の組み立て式ブース。設置面積は必要だが遮音性能はより高い傾向
ピアノ・楽器の音を本格的に抑えたい防音ECOパネル・防振ステージ(工事寄りの製品ライン)防音室ユニット(ヤマハ・カワイ等)。費用は高いが遮音性能は別次元
賃貸で原状回復を前提にDIYしたいホワイトキューオン・Okudakeとも工事不要で導入しやすい防音カーテン・隙間テープ等の低コスト対策と組み合わせるのが現実的

ホワイトキューオンとOkudakeが向いているのは、「今すぐ・工事なしで・ある程度の改善が欲しい」層です。逆に、隣室への音漏れをゼロに近づけたい、楽器の練習音を近隣に一切聞かせたくない、といった要求水準が高い場合は、これらの製品だけで完結させようとせず、防音室ユニットや専門業者による工事も視野に入れる必要があります。

導入前に確認しておきたいこと

  • 目的を「反響軽減」か「遮音」かで切り分ける : ホワイトキューオンは反響軽減が主目的。隣室への音漏れ対策としては過度な期待をしない
  • 賃貸の場合は原状回復ルールを確認する : 両製品とも工事不要だが、壁への接着方法によっては退去時のトラブルにつながる場合がある。両面テープより突っ張り棒・立てかけ式を優先すると安全
  • Okudakeは設置スペースを事前に採寸する : PRO MAXは幅1400mmとやや大きいため、デスク周りの動線を圧迫しないか確認しておく
  • 密閉度が上がる製品は換気も意識する : Okudakeのように囲われた空間で長時間作業する場合は、こもり感・湿気対策として定期的な換気を心がける

まとめ

東京防音は、ピアノ防音という専門ニッチから40年かけて事業を広げてきた老舗メーカーで、ホワイトキューオン(吸音材)とOkudake(卓上防音ブース)という2つの看板商品を持っています。壁の反響や生活音を手軽に軽減したいならホワイトキューオン、在宅ワークや配信の声漏れを机の上で抑えたいならOkudakeと、悩みに応じて選ぶ製品が変わる点を押さえておくと失敗が少なくなります。どちらも工事不要で賃貸でも試しやすい反面、隣室への音漏れを本格的に止める遮音性能までは期待できないため、要求水準が高い場合は防音室ユニットや専門工事も含めて比較検討することをおすすめします。

KEYWORDS
#東京防音#ホワイトキューオン#Okudake#吸音材#在宅ワーク
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